「生理前の寝汗」
- kampo-kojyudo
- 2024年3月15日
- 読了時間: 2分
「生理前になると必ず全身びっしょりになるくらいに寝汗をかく。それが何日かつづくと生理のくるサイン…」40代の方のご相談です。

生理の1週間前ごろから起こるさまざまな不調を月経前症候群(PMS)といいますが、その中でもよくある症状が寝汗です。排卵後は卵胞が黄体という内分泌腺に変化してホルモン分泌するため、体温が上がります。そのため、いつもより体が温かく感じることはいいのですが、熱っぽい、口内炎やニキビ、膀胱炎になりやすい、イライラして眠れない、甘いものを過食したくなる等、過剰な炎症反応や興奮状態を起こしやすくなります。
東洋医学的には排卵後すなわち生理前は、月経の準備で血を子宮や卵巣のある下腹部に集めるため、全身をクールダウンさせたり落ち着かせたりする陰血(血は陰の一部)が不足して虚熱という病態がでてきます。陰血の蓄えが十分にある人は虚熱にはならず実熱となり、これらの熱が生理前の寝汗や炎症、そして興奮状態をひきおこすと考えられます。
生理前の寝汗を考えた時、20代よりも40代の方が虚熱は起こりやすくなりますが、30代でも忙しくて食事がとれない、眠れない、急に痩せたという方は虚熱の可能性が高いと思われます。またピル、排卵促進剤、安定剤など服用されている時は寝汗をかきやすくなることもあるので、漢方相談をされる場合には必ずその旨をお伝え下さい。
生理前の不調によく使う漢方薬には、加味逍遥散、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散に六味地黄丸や知柏地黄丸などの地黄剤を組み合わせることが多いようですが、地黄を含むものは胃に重たく負担になることがありますので十分な注意が必要です。
虚熱、実熱など熱を冷ますだけではなく、興奮を鎮める、便通をよくする、胃腸を整える、体表を養うことで治まってくる寝汗もあります。どんな疾患にも言えることですが、漢方処方を考える上で最も大切なのは「今体に何が必要なのか、それを曖昧にせず正しく見極めること」だと思います。
それができれば、生理前の寝汗は改善していくはずです✊




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