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「生理前の寝汗」

  • kampo-kojyudo
  • 2024年3月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月8日

「生理5日頃から夜中に汗をかいて目が覚める。全身びっしょりで着替えないとカゼひきそうな日も…」40代の方のご相談です。


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生理の1~2週間前ごろから起こる不快な症状を月経前症候群(PMS)といいますが、その中でも多いご相談が寝汗です。生理前は子宮に血を蓄えるため、全身を滋養したりクールダウンさせる陰血が不足して熱症状(虚熱)が起こりやすい時期となります。

そのため生理前にカゼっぽい、熱っぽい、口内炎ができやすい、膀胱炎、イライラ、過食、のぼせやすい等の炎症、興奮状態が起こりやすくなります。

年齢とともに虚熱は進みますが、30代でも仕事や子育てで忙しく疲れていても休めない、また年齢問わずピルや排卵促進剤や精神安定剤などを服用されている方は寝汗をかきやすいように感じます


このような虚熱による寝汗を改善するためには赤芍、山梔子、牡丹皮など虚熱を去る生薬を組み合わせて使っていきます。また使う量も大切で、ごく少量で十分なこともあれば量をしっかり使わないと効果がみられないケースもあり、生薬の選別とサジ加減が大切なポイントと言えます。


一般的には加味逍遥散に黄連解毒湯、六味地黄丸、知柏地黄丸などを組み合わせることが多いようですが、六味地黄丸や知柏地黄丸など地黄を含むものは胃に負担になることがあるため、充分注意してお使いください。


漢方処方を考える上で大切なことは、「今体に何が必要なのか、そして量はどれくらい必要なのかを見極めること」だと思います。

それがきちんとできれば、生理前の寝汗は改善していきます✊



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