「漢方治療の向き不向き」
- kampo-kojyudo
- 2025年10月24日
- 読了時間: 3分
更新日:7月31日
「夏の終わりから急に食欲がなくなった。こんなことは初めてで、胃腸科へ行って検査をしても特に異常はないと言われた。どうして食べられないのか…」70代女性のご相談です。

病院を受診しても異常はないけれども、症状は続いている。どうにか改善できる方法はないものか…。このような病名のつかない不調を抱えている方はたくさんいらっしゃいます。その中でも胃の不調は漢方治療に向いている。向いているというのは、漢方薬で改善していく可能性が高いという事です。
その他には、病院でレントゲンなどでは異常がないのに咳や痰が続く、尿検査で細菌がみられないのに膀胱炎のような症状が続く、子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患がないのに生理痛が重く出血量がものすごく多いなど。
このように西洋医学的な検査や診察では器質的な異常はないにもかかわらず、不快な症状が続く場合は、ぜひ漢方薬を試して頂きたいと思います。漢方では今現在の不調と、それを引き起こしている体の傾向(体質)を合わせてみることで、病理と治療方針を考えることができます。どちらが良いとか悪いとかではなく、双方の視点が異なるため、西洋医学ですり抜けてしまう病を漢方で改善できるケースがあります。但し、これも全てではないですので、どういう時に漢方薬を使うといいのかを知っておくことが大切だと思います。
漢方治療に向いていないものとしては、自覚症状は殆どなく測定器や検査器具の数値が高いため、それをなるべく下げたいというようなケース。朝の血圧が高い、血液検査の結果で肝機能と腎機能が弱い、心電図の検査で不整脈があると言われたなど。ここでの共通するのは、いずれも自覚症状がみられないということ。
漢方は個人差や個体差をみるのが特徴ですので、何もないとなると病態を考えることが難しくなります。何も見えないまま合いそうなを漢方薬を一通り使ってみても、改善する可能性は低いと思われます。
最近はスマートウォッチなど便利なものがあって、体の状態(脈拍、体温、血圧、睡眠状態など)を数値化して教えてくれます。但し、このデーターは漢方の視点ではあまり重きを置きません。体温計の数値よりも、午後になると熱っぽくなってノドが乾いて冷たいものを一気飲みしたくなる、といった体感としての不調を一緒に教えてもらった方が病態をつかみやすく、よりスムーズに治療方針がみえてきます。
以上のことを参考に、みなさんの不調が漢方薬が向いていそうかどうか検討されてみて下さい。向いているなと思えば、始めてみる価値はあります☆彡




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