「夜の過食が止まらない」
- kampo-kojyudo
- 2025年9月6日
- 読了時間: 3分
「就職して環境が変わってから体調やメンタルがすぐれない。仕事が終わると必ずスイーツを買って、お腹がすいてる訳でもないのに大量に食べてしまう…」20代女性のご相談です。

この方はもともと緊張しやすく気疲れしやすいタイプで、大学時代は人と食事するのが苦手で朝夕食は自宅で食べて昼食は抜いていて、それでも体調に問題はなかったとのこと。
それが就職してから一転、いつも朝から体が重だるくて気分も沈みやすい。
原因は夜の甘い物の過食だろうと、ご自分でも分かっていらっしゃる。。でもどうしても止められない。
仕事が終わるとコンビニでチョコレートやシュークリームを買って食べる。そして家で夕食後に菓子パンを食べ、さて寝ようという頃にはお腹がパンパンで苦しくて眠れない。そうすると当然のことですが、朝体が重くて起きるのがつらい。職場の環境、人、仕事には慣れてきて少しずつ楽しくなってきたのに、夜の過食がどうしても止められない。本当にそれが食べたい訳でもなく、お腹がすいてるわけでもないのに。
全身状態をなるべく詳しく伺ったところ気になるところが…
それは頑固な便秘症で、排便が3~5日に1回でコロコロ便が少量でるだけで、いつもお腹がパンパンに張っている。
明らかに腸で便が滞っている、先ずは下を通じさせることが必要だと思いました。
お腹に便が溜まると全身の代謝、そして気の疎通が悪くなるため、イライラしたり落ちつかない、眠れない等メンタル面にも大きな影響を及ぼします。便通を良くすることで水や血流など代謝が促され、結果として心身ともに安定するケースは多々あります。
この方の場合は、便通をよくして興奮を静める方剤を主にした漢方薬を調合して服用してもらいました。生活面では、仕事帰りにコンビニには立ち寄らずに真っすぐ帰宅するよう約束。
2週間後にいらした時は土日に便が出るようになり、夜の食欲の暴走が抑えられて甘いものを過剰に求めなくなってきたとのこと。その後、薬を調整したところ平日も便が出るようになってお腹と全身がすっきりしてメンタルも安定してきたとのこと。
この方は生活のアドバイスをきちんと守って頂けたのも勝因の一つと思います。素直に取り組んでいただけたことを、心から感謝しております。
気分の浮き沈みなどメンタルの不調があると柴胡剤など先ずは気の疏泄を安定させることを考えたくなりますが、今回のように便通を整えることで詰まりがとれて流れがよくなり、気分が安定することがあります。もちろんそのようなケースばかりではないので、先ずどこから整えていくと良いかは人其々。それを見極めて、合わせていくのが私たち漢方家の役割だと思っております。
参考コラム:「生理前の過食」




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