「夜の過食が止まらない」
- kampo-kojyudo
- 13 分前
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「就職して環境が変わってから体調やメンタルがすぐれない。仕事が終わるとスイーツを買ってきて、お腹がすいてる訳でもなく食べ続ける。どうしても買わずに食べずにはいられない…」20代女性のご相談です。

この方はもともと緊張しやすく気疲れしやすいタイプで、大学時代は人と食事するのが苦手で朝夕食を自宅で食べて昼食は抜いていて、それでも体調に問題はなかったとのこと。
それが就職してから一転、いつも体が重くメンタルも沈みやすい。
原因は夜の甘い物の過食だろうと、ご自分でも分かっているのですがどうしても止められない。
仕事が終わるとチョコレートやシュークリームを買って食べ、家で夕飯後に菓子パンを食べて、寝る頃にはお腹がパンパンで苦しくてなかなか眠れない。
朝はお腹がすいていないので何も食べずに出勤して、昼は食べたり食べなかったり。
職場の環境、人、仕事には慣れてきて少しずつ楽しくなってきたのに、夜の過食がどうしても止められない。
本当にそれが食べたい訳でもなく、お腹がすいてるわけでもないのに。
全身状態をなるべく詳しく伺うと、大きく引っかかるところが…
それは便秘症。
排便が3~5日に1回でコロコロ便が少量でるだけで、いつもお腹がパンパンに張っている。
明らかに腸で便が滞っている、下を通じさせることが先決だと思いました。
お腹に便が溜まると全身の通気が悪くなるため、イライラしたり落ちつかない、眠れない等メンタル面にも大きな影響を及ぼすことがあります。
また便通を良くすることで水や血流などの代謝が促され、結果として心身ともに格段に調子がよくなるケースもあります。
そこで今回は過度な緊張を緩めて疏泄を促す柴胡を主とした方剤に、便を通じさせる大黄を少量加えました。
さらに生活面でのアドバイスとして、仕事後は寄り道をせずに真っすぐ家に帰る、簡単なものでいいので朝食と昼食をとるようお話ししました。
2週間後にいらした時は、土日に便が出るようになり、夜の食欲の暴走が抑えられて甘いものを過剰に求めなくなってきたとのこと。
その後の調整で平日も便が出るようになると、お腹がスッキリして体は軽くなりメンタルも安定してきたと嬉しい報告をいただきました。
どこかに鬱滞や停滞があって更に便通がよくない時は「まず便通を整える」、これが大切とあらためて実感しました。
さらに初回での生活のアドバイスをしっかり守って実行して頂けたことが、よい結果に繋がったと思っています。
素直にまじめに取り組んでいただけたことを、心から感謝しています_(._.)_
参考コラム:「生理前の過食」
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