「ホットフラッシュ/よく使う漢方薬について」
- kampo-kojyudo
- 2024年5月23日
- 読了時間: 3分
「45才頃から体が暑いなと思っていたら、急に顔がカーっとなりその後震えるほど寒くなる。夜中にもあるので布団をはいだり掛ったりして落ちついて眠れない…」50代女性のご相談です。

生理周期が不安定になったり出血量が変わる頃に、急に顔の火照りと寒気をくり返して体温調整がうまくできないという方がいらっしゃいます。寒いなと思って上着をはおると急に熱くなって汗だくに、脱ぐとブルブル寒気がしてカゼをひきそうになる。
これは更年期症状の一つで、閉経に向けて卵巣機能が衰えてエストロゲンの分泌量が低下するためといわれてます。
東洋医学的には閉経という生理的な変化の過程で、体の陰陽のバランスが大きく変わり、揺れやすくなるために起こると考えられます。
ホットフラッシュは40代半ばごろから始まって、婦人科を受診してホルモン補充療法といっしょに漢方薬を処方されたり、薬局で買える漢方薬を試してみたりという方も多いようです。
そこで今回は、一般的にホットフラッシュに使われる漢方薬について解説してみました。
特に鑑別のポイントを意識してみましたので参考にして下さい。
☆加味逍遥散(かみしょうようさん)
気の巡りをよくする四逆散、胃腸の働きをととのえる四君子湯をベースに、血流を安定させる当帰、興奮を治める牡丹皮、山梔子で構成。
ストレスを感じやすく胃腸の調子が不安定、、生理前になると寝つきが悪くなってイライラして顔がのぼせやすい、興奮しやすい傾向がある。また不定愁訴が多く、日替わりで症状が出たり引込んだり変わりやすい。
☆柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
一般的には「体力が低下して疲労倦怠感が強く、動悸、不眠、息切れなど精神神経症状をともなう」という目標となってますが、体力の有無にかかわらず体の乾燥傾向が強く、常に水やアメを持ち歩いて口を潤したいようなタイプの動悸、眠れない、音やに匂いに敏感などに使用できる。
興奮状態が強い時には、黄連または黄連解毒湯を少量加えると落ちつきやすい。
☆桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
瘀血(おけつ)といって、血流の悪い状態に使われる。
胃腸や体調は比較的安定していて、生理周期も大きく乱れることはないが、生理痛が強く、出血にドロッとした塊が交じることが多い。さらに下腹部にシコリのようなものを感じる、皮膚にシミやクマができやすく黒ずむ、唇や舌が暗紫色など血行不良がみてとれる。
ホットフラッシュが強い時は興奮を治めるような調整が必要。
☆桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
桂枝茯苓丸と同様に瘀血の病態に使いますが、違いはホットフラッシュの時やそれ以外でもカーっとなって興奮しやすく抑えがきかない、顔が火照りやすい、便秘傾向にあります。また生理の出血量と塊が多く、生理痛も強いのが特徴。
以上となりますが、ホットフラッシュは体に合った漢方薬を服用されると効果を実感しやすいと思います。上手に活用して穏やかに生活できますように☆彡




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