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「閉経期のホットフラッシュ/よく使う漢方薬について」

更新日:6月6日

「生理が不定期になった頃から夜中熱くて何度も目が覚めてしまう。日中は少し動いただけで汗が流れたり、急に顔がほてったり。これから暑くなるので心配…」50代、女性のご相談です。



今まで毎月きちんと来ていた生理が遅れていることに気づいた頃から、上半身のほてり、発汗、不眠を感じるようになりました。さらに以前からあった眩暈、息苦しさも強くなっているとのこと。これは明らかにホルモンバランス(血流)の乱れによるもの。もともと暑がりで手足や顔がほてる方は、熱の産生が著しい(陽気が旺盛または陰分が不足)ため閉経期にホットフラッシュが起こりやすい傾向があります。それをどうやって鎮めるかは、個々の生理の状態、随伴症状、体の傾向(体質)をみて、適切な漢方薬を服用することに尽きます。

そこで閉経期のホットフラッシュによく使われる、加味逍遥散、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、桂枝茯苓丸、桃核承気湯についての鑑別ポイントをなるべく分かりやすく説明していきたいと思います。


☆加味逍遥散(かみしょうようさん)

気をスムーズに巡らせる四逆散、胃腸の働きを整える四君子湯をベースに、血流を安定させる当帰、興奮を治める牡丹皮、山梔子で構成される。ストレスがかかったり生理前になると、頭が覚醒して眠れない、胃腸の調子が不安定、ちょっとしたことでイラっとして家族に当たってしまうなど感情の起伏が大きくコントロールできない傾向がある。さらに閉経期の前から、月経前症候群(PMS)でいろいろな不定愁訴が多く、生理周期、量、生理痛は月によって変わり一定しないことが多い


☆小柴胡湯(しょうさいことう)

加味逍遥散と同様に、胃腸を保護しながら気を巡らせる処方内容となっている。前者との違いは、ストレスや緊張による感情的、身体的な揺れは少なく、普段から頭痛、歯痛、歯茎の腫れ、胃痛などの痛みや炎症をくり返す傾向があること。特に生理前はカゼっぽい、膀胱炎になりやすい、ニキビが化膿しやすい等感染症のような症状が出やすい。

ホットフラッシュに応用する時には黄連解毒湯を合法するとより効果的なこともある。


☆柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

この処方は一般的に「体力の低下した人で疲労倦怠感、動悸、息切れ、不眠など精神神経症状を伴う場合に用いる」という目標となっているが、体力の有無にかかわらず、体の枯燥状態が強く、口や皮膚、粘膜が乾いてカラカラになったり、体の深部から噴き出すような燻るような熱い感じがするのが特徴。

精神的な不安定さが強い時には、黄連または黄連解毒湯をごく少量加える。


☆桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

瘀血(おけつ)という血行が滞りやすい病態に使用される。胃腸や体格はしっかりしていて、閉経期の前から生理痛が強く、出血の色は黒~暗褐色でドロッとした塊があるのが特徴。さらに下腹部にシコリのようなものを感じたり、皮膚ににシミやクマ、アザができやすい、慢性的な頭痛、肩こり、膝痛もある。婦人科系疾患では子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などを患っているケースがある。

発作的な動悸や生理痛が強い場合は甘草を加える(桂枝甘草湯、芍薬甘草湯とする)。


☆桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

瘀血の病態に使われるため桂枝茯苓丸と似ているが、前者との違いは突発的にイライラして爆発する、顔がまっ赤になってのぼせるなど興奮状態が強い。生理の出血量や塊が多く、生理痛もより激しい。そして便秘しやすく、便通がいいと体調や気分も落ちつく傾向がある。

膀胱炎に罹患しやすい。


以上になりますが、これらを参考に少しでも穏やかな閉経期になりますように~☆彡


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