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「更年期後もつづくホットフラッシュ」

  • kampo-kojyudo
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:15 分前

「45才からホットフラッシュがでて婦人科のホルモン療法で治まったのですが、ある時大量出血して治療を断念。それから再発して今でも…」60代女性のご相談です。



更年期といわれる年齢は一般的には45~55才。この時期は閉経にむけてエストロゲンが減少し、ホルモンや自律神経が乱れるために不調が起こるとされています。

更年期の代表的な症状にはホットフラッシュ、発汗過多のほかに、動悸、息苦しさ、眠れない、不安感など。これらの症状は閉経後数年で治まるとされてますが、それが治まらずに持ち越してしまうケースも実際にあります。

治療法としてはホルモン補充療法(HRT)が主流ですが、出血などの副作用、血栓症や肝機能障害などの持病があると使用が難しいため、このような方が改善策をもとめて漢方相談にいらしています。


ホットフラッシュを東洋医学の視点でみてみると、その背景には“閉経のための陰陽の揺れ”があり、その揺れ幅が大きいほど症状は激しくなります

陰とは陽に相対するもので「冷ます、静める、落ち着かせる」働きがあり、それに対して陽は「温める、動かす、興奮させる」。このバランスで人の体の恒常性は保たれていますが、ホットフラッシュという急激な興奮状態は、陰の静める力が弱いため陽気が一気に亢進してしまう状態と考えられます。閉経というのはごく自然な生理現象で病的なものではありませんが、その影響は心と体に大きな爪痕を残すことがあるのです。


中医学的な解釈では閉経を腎虚、陰虚、陰虚火旺ととらえて六味地黄丸、杞菊地黄丸などの地黄剤をつかったり、地黄剤と他剤を数種類併用するケースがありますが、私は殆ど使いません。

その理由として、地黄を含む方剤は胃に重たくなるため胃腸障害をおこしやすいからです。更年期以降は胃腸のはたらきが弱まり、消化に時間がかかったり油物や濃い味のものを受け付けなくなります。このような状態に地黄剤はリスクが大きい。であれば地黄を含まない方剤を選んだり、煎じ薬であれば地黄や当帰を入れずに考える、という配慮が必要と思います。細かいことですが、このようなことが効果への分かれ道になるのでは…


上記の方は10年以上ホットフラッシュが治まらないため、困り果てて漢方相談にみえました。昼夜とわず急にカーっと顔が暑くなって汗が噴だしてくる。その時は動悸や息切れも。

ほかに体のだるさ、頭痛、胃の気持ち悪さがあり、便通は酸化マグネシウムを飲まないと出ない。

ご相談の中で気になったのは、20代の頃から生理が2週間つづいていたこと。通常の生理が1週間、その後は少量ではあるものの月の半分は出血していたというのは体にとって大きな負担と考えられます。体の線は細く、昔は冷えやすく寒がりだったのがホットフラッシュが起こるようになってからは急に暑がりに変わったとのこと。

そこで体の興奮をしずめるよう、陰の重しをふやして陽気が暴走しないよう抑えるような漢方薬を調合して服用してもたったところ、数日でホットフラッシュの頻度がへって夜中は全く起こらなくなりました。胃腸を考慮した生薬構成にしたので吐き気と便通も改善へ。



このように更年期以降のホットフラッシュは漢方薬が有効な手段の一つになります。

特にホルモン補充療法が合わない方の次の手として、検討してみて下さい☆彡









 
 
 

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