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「妊娠中に漢方薬なら安心して飲める?」

  • kampo-kojyudo
  • 2020年12月15日
  • 読了時間: 2分

「カゼを引いたみたいで、くしゃみ、鼻水、寒けが少し。いつも葛根湯でよくなるので…」妊娠6ヶ月の方からのご相談です。



妊娠中のカゼには、トラネキサム酸やアセトアミノフェンなどが炎症を抑える時に使われますが、サリチル酸やアスピリン系は禁忌とされています。ただ妊娠されている方は、服用できる薬があってもなるべく薬を飲まずにやり過ごしたいと考える方が殆どかと。


漢方薬は自然の生薬から構成されているため、体に優しく副作用がなく、安心して飲めるという漠然としたイメージがあるように感じます。漢方に携わるものとしては喜ばしいこともありますが、薬である以上、「安全に、正しく、有効にお使いいただくのが一番」と思っています。


では妊娠中の漢方薬について、最低限これは気をつけた方がいいというもの挙げてみます。

まずカゼの初期によく使われる葛根湯ですが、この中に含まれる麻黄は発汗作用が強く、体の虚弱な方または弱っている時に飲むと体力を消耗させたり胃腸の負担になることがあるため、基本的に麻黄剤はおすすめしません。例えば麻黄湯、葛根湯、葛根湯加川芎辛夷、小青竜湯、桂麻各半湯などです。

ほかに瘀血という病態につかわれる桃仁、紅花、丹参が含まれる桃核承気湯、桂枝茯苓丸など。

さらに便通をよくして熱を冷ます作用のある大黄、芒硝を含む、麻子仁丸、潤腸湯、女神散、防風通聖散。また漢方処方に含まれることはないですが、センナ、アロエにも同じように溜まったものを瀉す働きがあるので注意が必要です。サプリメントや健康食品の中に含まれていることもあるので確認してみて下さい。


最後になりますが、江戸時代の漢方家、吉益東洞の薬徴という本には「故あれば殞すことなし。此の証にして此の薬を用ふ」とあります。そこに病理があるならば、強いとされる生薬でもきちんと使用すべきだ」と言っています。要するに寒気のあるカゼだから葛根湯、肥満傾向で便秘ぎみだから防風通聖散というの安易なものではなく、患者さんの病態、体質、生活環境などすべてを考慮して漢方薬を使うようにという戒めだと受け取っています。


妊娠の10ヶ月間はお腹の赤ちゃんを育む大切な期間ですので、漢方薬にも注意が必要です。そこを押さえてきちんと病態に合わせた漢方薬を服用すれば、妊娠中の不調も楽になります。


普段お使いの漢方薬でも、妊娠中は必ず専門の方に相談してからに~☆彡






妊娠中にお薬を飲みたいと思った時は、自己判断ではなく、必ず専門の方に相談されて下さい☆彡

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