「みぞおちが熱くなる、ホットフラッシュ?」
- kampo-kojyudo
- 13 時間前
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「閉経してから1日5回以上、足から肩にかけて急に熱くなる。一番熱いのは鳩尾(みぞおち)、これってホットフラッシュ??…」50代女性のご相談です。

更年期によくあるホットフラッシュは、急に顔がカーっとのぼせて汗が吹き出るという症状。どんな病もそうですが、同じ病名や症候群でも症状は一人ひとり違う。すなわち"オリジナルな形で現れる”ということを漢方相談を通じて日々実感しています。
この方のホットフラッシュのような熱感は、顔や頭といった一般的な部分ではなく、肩から下、特にみぞおち辺りが一番熱くなるとの事。これをホットフラッシュと言っていいのかはここでは言及しませんが、病態をシンプルに考えると"熱の鬱滞と上衝”と捉えられます。熱は下から上へのぼる性質があるため、当然ながら最も上に位置する顔や頭に熱感や火照りの症状がでるはず…
何とも言えない違和感を感じました。
その他の症状としては、顔や下半身の浮腫み、頭痛、頭が重い、いつも体がだるく疲れている。便通は3日に1回、すっきり出ないためお腹がパンパンに膨れてガスがたまる。
ここまで話を伺って、なぜ熱が上衝するのかを考えた時に、まず「下を通じさせたい」と。便と熱とは関係あるの?と思うかもしれませんが、便が出ないと下から栓をされた状態、循環しているものが停滞、鬱積して熱を帯びるようになります。そのためガスが溜まったり、お腹がパンパンに膨れたり、上せたり。さらに水分代謝や血流も悪くなるため、浮腫み、倦怠感、冷えのぼせが起こることも。汗は吹き出るほどではないので熱の勢いはそれほど強くないと思われますが、目の充血、舌先の赤みより熱が鬱滞しているのは明らかです。便をしっかり出すことで熱も外へ逃がすことができると考え…
それに対応する漢方薬を調合してお渡ししたところ、飲んですぐに黒い便が出て、その後毎日少しずつですが便が出るようになり、1ヵ月後位から「そういえば、鳩尾など体の熱感が気にならなくなっている」との事。明らかに便を通じさせることで、熱を外へ逃がすことができたと感じた瞬間でした。
今回のように体の中に熱がある時は黄連、黄芩、山梔子、石膏、赤薬、牡丹皮などの清熱剤と呼ばれる生薬で「熱を冷ます」という発想になりやすいですが、「熱を排泄する」という方法もあります。どういう方法が良いのかは、人によって変わります。それをきちんと見極めることができた時、不調はゆっくりと落ちついてくるはず。
ホットフラッシュにも本当にいろいろなケースがあります。
それをどう見立てて、どう治療していくか…経験とセンスなのだと思います_(._.)_
参考コラム:「更年期後もつづくホットフラッシュ」、「ホットフラッシュ」




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