「逆流性食道炎」
- kampo-kojyudo
- 2月14日
- 読了時間: 3分
更新日:2月18日
「お正月明けから胃の調子が悪く、夕食後と寝る時に酸っぱいものが上がってきて気持ちが悪い。横になるとムカムカするので、落ちつくまで座っていていると寝不足に…」40代女性のご相談です。

胃酸や胃の中のものが上がってくる感じがする時は、病院へ行くと逆流性食道炎と診断されることが多いです。
そして胃酸を抑える薬を処方してもらい落ちつくという流れが一般的ですが、中にはタケキャブ、タケプロン、ガスタ-などを服用しても変わらない、または何度も繰りかえすという方も。
このように一般的な治療では難しく、でもどうにかして改善したいという方が今も漢方相談にいらしています。
主な症状は胸やけ、呑酸(酸っぱいもの、苦いものが上がってくる)、ノドの違和感で、これらは横になると悪化する。
胃は本来、食べたものをドロドロに消化して腸へ下ろして運ぶ働きがありますが、何らかのトラブルで胃腸の歯車が合わなくなるとその流れが上へと逆流します。
食後や横になると悪化するのは、食べ物を口にすると食道から胃へ、胃から腸へ運ぶ通り道が体位によって逆走しやすい状態になるためと考えられます。
胃に問題があるケースが多いですが、他に便秘や腹満、ガスだまりなど腸における停滞が胃の逆流を引き起こしたり、心因的なストレスや緊張が胃の働きを乱したり、冷えによって胃腸の連携がうまくいかなくなるなど、単なる胃のトラブルとはいえません。
その病態をどうみるかは胃腸と全身の不快な症状、その軽重や悪化要因などを「丁寧に、正確にみて思考する」ことだと思います。
例えば胃酸の逆流はあるけれども、胃の痞えとムカムカが強く、時々お腹がゴロゴロして下痢するならば胃腸の連携に問題があるタイプ。
酸っぱい水が込み上げて、ムカムカ気持ち悪く、ノドの痞えや不快感が強いならば、胃の下へ降ろす働きの低下と痰飲の停滞があるタイプ。
上がってくる胃酸の量が多く、胃でチャポチャポと振水音がして、めまいや動悸を伴う時は胃に水たまり(留飲)があるタイプ。
このように体から発信される不調をきちんとキャッチして分析することで、病理が掴めてきて解決の道筋がみえてきます。
どんな疾患にもいえますが、漢方相談の際はなるべくご自分の不調を具体的に話せるよう準備しておいて下さい。
そうすることで治療者が病態を把握しやすく身体に合わせた薬を調合できるため、漢方薬の効果をより速やかに実感できると思います。
上記の方は急性症状で2週間の服用で胃の不快感と逆流症状は落ちつき、ゆっくり寝れるようになりました。
以上となりますが、慢性の逆流性食道炎にも漢方薬の適応があります。
一つの手段として検討されてみて下さい☆彡
関連コラム:「胃の不調があるときの食事について」




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