「慢性気管支炎」
- kampo-kojyudo
- 1月15日
- 読了時間: 2分
更新日:1月16日
「何かに反応すると咳が止まらず呼吸が苦しくなる。同時に鼻水がノドの方へ流れてきて粘っこい痰を口から出す。これを1日10回以上…」60代女性のご相談です。

慢性気管支炎はカゼなど急性病から移行することもありますが、軽い咳から始まって痰、息苦しさ、喘鳴等をともない数年~10年以上続いている方もいらっしゃいます。
そのため漢方相談にみえる方は既に、気管支拡張剤、去痰薬、抗生剤、ステロイド吸入剤などは一通り使用していて、それでも改善が難しく困り果てています。
特にコロナ禍以降、電車や職場で咳をすることを拒まれるので、なるべく早く治めたいと思うのも当然です。
気管支炎は気管の粘膜に炎症が起きている状態で、いろいろな刺激に敏感に反応して咳き込むことが増えます。
咳の刺激スイッチは人によって違いますが、話をする、電車に乗る、部屋を移動する、熱いものを食べる、寒暖の差、香りの強い香水など。
慢性気管炎の漢方治療は、気管粘膜の炎症と敏感さをどのように捉えていくか、これをしっかり考えることが大切だと思います。
また炎症の残骸とされる痰の有無、量、形態、色なども病理を把握する上で重要で、それがどこかに溜まる場合は病位をつかむ手掛かりに。
さらに年齢や筋量そして体質ですが、50歳以上で筋量が少なく鼻腔や口や咽が乾く(陰虚)傾向があればそれも必ず考慮したいところです。
上記の方は20年以上前からこのような状態で、慢性的な気管支の炎症はありますが痰の性状からすると炎症はそれほど強くない。
また胸に痰があるような痞えを常に感じ、1日10回以上1回大さじ1杯の痰を吐きだすことから、まず胸に溜まった痰を除いて気管の慢性的な炎症を静めていく薬を調合して飲んでもらいました。
2週間で咳、息苦しさが半分になったものの胸の痰が抜けないため微調整をくり返し、1か月後は日中の咳が減り、2か月後には朝の咳痰も気になる程でなくなり楽になったとのこと。
これで大好きなカフェへお出かけできる、と喜んでいらっしゃいます!
慢性気管支炎に限らないのですが、病名だけでは自分に合う漢方薬を選ぶことはできません。
症状や個人差をみて、きちんと合わせていけた時に症状は改善していくのだと思います。




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