top of page
  • kampo-kojyudo

「動悸…」

更新日:2020年5月27日

「夕方になると、心臓がドキドキしてくる。夜、寝ようとすると動悸がして眠れない。眠っていて、急に動悸がして目が覚める。」このような方が最近多くいらしてます。

きっかけは様々ですが、ある日突然動悸が気になり始め、それと同時に胸が苦しい、息が苦しい、不眠などの症状を伴うことが多いです。さらに動悸と大きく関係するのが、心理的な不安感。不安が動悸を呼び、動悸が不安を呼ぶ、とも言えます。人間は一度起こった不調を脳と体がよく覚えていて、また同じことが起きるかも…と不安になる事で同じ症状を繰り返すことが多くなります。一種のトラウマ症状です。さらに心臓に意識を向ければ向けるほど、鼓動をより強く感じてしまう。

また動悸は、夕方~夜間に強く感じることが多いです。これは周りが静かになるため、自分の心音を感じやすいのと、精神的に不安を感じやすい時間帯のためと思われます。また動悸が起きるかもしれない…また眠れないかも…という不安が、繰り返す動悸の引き金となっている、と考えられます。

この様な方々は、薬局へいらっしゃる前に大体クリニックを受診されて「心臓には問題はない。自律神経の乱れでしょう」と言われます。自律神経の乱れ、これって、どうすればいいの?悩み苦しみ、色々調べてみたら漢方がいいようなので、と縁あってこちらの薬局へ通って下さってます。

では実際、どのような動悸が漢方でよくなるのでしょう?

これは、心疾患(心筋梗塞など心臓の機能的な障害)以外の動悸であれば漢方の適応範囲だと思います。更年期、不安神経症、ストレス、寒暖差など、その方によって動悸が起こる原因は違います。その為いつもお話しするのですが、動悸→〇〇湯、と云う訳にはいきません。いつ、どんな時に強く感じるのか?動悸とともに、どんな症状があるのか?ここ、とても大事です。これらの情報があるとより適切なお薬を調合できますので、自己分析していらしてもらえると助かります。

閲覧数:2,642回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page