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「アトピー性皮膚炎/なぜ漢方薬が求められるのか?」

更新日:2021年4月19日

「幼少期からアトピー性皮膚炎で、よくなったり悪くなったりを繰り返していたのですが、最近仕事が忙しいからなのか悪化する一方で…」

アトピー性皮膚炎で漢方薬を求められる方が多いのは、何故なのでしょう?

アトピーとは英語で「奇妙な」という意味。皮フの炎症性を伴うアレルギー疾患です。アレルギーですから何かに反応して炎症が起こるわけですが、それが何かが特定できないのが厄介なところ。アトピー性皮膚炎は植物、ホコリ、ダニなどの異物に反応するというものでなく、自分の体の中で過剰な抗体を作ってしまう自己免疫疾患といわれてます。

そのため、気をつける術がなく、自分なりに生活や食事を正したり、保湿剤などでスキンケアをしながら、悪化したらステロイド薬をぬる、という方法で対処している方が殆ど。

しかし何かのきっかけで、炎症のコントロールが難しくなるケースが多くみられます。

相談にいらしてる方は、今までに皮膚科を何件も受診してきたり、化粧品や保湿剤などアトピーに効果があると云われるものは色々試してきたけど、それでも痒みや炎症がうまくコントロールできないという方々。精神的にもつらい思いをしてきたことが伝わってきます。

悪化した原因は、ストレス、環境の変化、忙しさ、疲れ、食生活の乱れ等、いろんな要因があるかと思いますが、漢方薬のアトピー性皮膚炎での役割としては、体の中の炎症を起こさせているもの、すなわち火種を鎮めるところにあります。そして、その火種はどういうものか、勢いはあるか、熱が強いのか、水(湿)が多いのか等を皮フの状態から見極めることが最も大切になってきます。

アトピー性皮膚炎で一般的によく使われる漢方薬に、温清飲、柴胡清肝湯、消風散などがありますが、これらのものでは改善しないケースが実際にあります。

それは、アトピー性皮膚炎の持続的な炎症に地黄、当帰が合わない、ことが考えられるため。

たとえ皮フの表面が乾燥していても、潤す生薬を使うと炎症が悪化するので注意が必要なのです。

治療者側がこのようなことに気をつけ、皮フの状態をきちんとみていければ、アトピー性皮膚炎の火種は治まってきます。

漢方の煎じ薬で、根気よく、続けていきましょう~








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