「だるい」
- kampo-kojyudo
- 2025年7月23日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年8月8日
「1か月前から体のだるさが抜けない。頭がボーっとして働かない、節々が重だるい、熱がでる前のような感覚がつづく…」30代、女性のご相談です。

体がだるいというのはよく聞きますが「だるい」と「疲れる」は何が違うのでしょうか?
怠の漢字は「おこたる、なまける」と読むので、手を抜いているイメージがありますが、この方は毎日片道1時間半かけて通勤して真剣にお仕事を頑張っていらっしゃいます。
だるさは決して怠惰なためではなく、ある体の病態が生活に支障が出るほどのだるさを引き起こしているのです。
「だるい」とは、全身や節々の重たさや沈重感を伴うのが特徴で、横になってゴロゴロしたい状態。
ただゴロゴロしたからといって怠さはあまり解消されず、疲れた時や暑くて湿度の高い日などは特に強まる傾向があります。
「疲れる」とは疲労して動くのも話すのも億劫で、とにかく何もせずゆっくり休みたい状態。
年齢や程度にもよりますが、動くと悪化して休むと回復するのが特徴です。
この女性は初め、通勤の疲れとだるさの両方あったためドラックストアで十全大補湯のエキス剤を飲んでみたけれど変化がなく、どうしていいか分からなくて漢方薬局に駆け込んだそうです。
疲労倦怠感によく使われる漢方薬は、人参養栄湯、小建中湯、六君子湯、補中益気湯などがありますが、恐らくこれらを使っても改善は難しかったと思われます。
なぜなら胃腸の虚弱さ、血流異常による体のだるさではないためです。
20代から30代へ体が変化していく過程の中で、もともとあった水の偏在(水分代謝異常)が前面にでてきたための症状であると判断。
すぐに漢方薬を調合して様子を見ながら調整していったところ、少しずつだるさは改善して他の症状もとれてきたと喜んでいらっしゃいました。
その後の体調は良かったのですが、台風でひどい頭痛があり、痛み止めを飲んでも効かないので、今度はそちらを主に薬を調整して欲しいとのこと。
あらためて問診したところ、小さい頃から乗り物酔いをしやすく、めまい、頭痛も起こりやすかった。
もともと胃に水が溜まりやすく、それが揺り動かされての症状とみて漢方薬を調整。
その後は台風でも頭痛は起こらず、だるさの悪化もみられませんでした。
このように漢方薬を服用いただいている中でも、予想外のいろんなことが起こります。
そこでまた新たに見えるもの、気づきがあります。
それを考慮するかは状況しだいですが、見逃さずに受け止めていくことは治療者側の責務であると感じています。
話が少し脱線しましたが、生活に支障が出るほどの体のだるさは、先ず病院で検査を受けて下さい。
特に異常がなければ、漢方の出番です~☆彡




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