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「お腹が張る、ガスが溜まる」

  • kampo-kojyudo
  • 15 時間前
  • 読了時間: 2分

「夕方からお腹が張ってきてガスが溜まって苦しい。お腹に風船が入っているみたいにパンパンになるので横になるのもつらい。毎日なのでどうにかしたい…」40代後半、女性のご相談です。


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このように下腹部が張ってガスが溜まりやすい(腹部の脹満)の方は、年齢を問わず女性に多くみられます。

便秘が続いたり便がすっきり出ないといった腸の動きが悪いケースもあれば、便通はよくても腹部脹満という症状は起こるので、一概に腸の蠕動運動の良し悪しだけの問題とはいえません。


ではどうして起こるのでしょう?

これまで経験からの考察になりますが、何らかの要因によって下腹部の気の流れがうっ滞することで、腸という細長く伸び縮みする管の中で食物の残渣とうっ滞した気が交じり合い、発酵し膨張するために起こる現象と考えています。

すなわち、本来流れるべきものが流れず停滞し、堆積されるためです。

この停滞したものを促すことで症状は緩和していきます。


ただし滞ったものを促す方法は、人によって違います。

ストレスで悪化しやすい人もいれば生理前、冷え、便秘、夕方になると悪化するなど様々なので、身体の傾向(体質)と悪化要因などを鑑みて核となる方剤を決めていく必要があります。


さらに腹満やガス溜まりの程度も人それぞれ。

風船やボールが入っているかのようにお腹がパンパンに張って苦しいケース(実満)と、そこまで強くはないけれども張りやガスが気になる(虚満)ことがあります。


実満は細長い風船が今にも破裂しそうなイメージで、そこに針を刺して空気をぬいていく生薬が枳実、厚朴となります。

虚満は枳殻、厚朴、木香、香附子などより穏やかに巡らせる生薬を使っていきす。

さらに慢性の便秘があれば大黄などで下の通行を良くしておく事も大切です。


これらの生薬を核となる方剤に加えることで、腹部の脹満やガスだまりは改善されていきます。

どの生薬をどの位加えていくかもポイントに。

「身体の状態をみながら、適切な生薬を適量加える」 ここが改善できるかの勝負どころと思っています!✊

 
 
 

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