「お腹の張りとガス」
- kampo-kojyudo
- 2025年11月19日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年11月21日
「夕方からお腹が張ってガスが溜まるので苦しくなる。お腹に風船が入ってるみたいにパンパンになって動くのもつらい…」40代後半、女性のご相談です。

このように下腹部が張ってガスが溜まりやすい(腹部脹満)という病症は、年齢を問わず女性に多くみられます。
便秘が続いたり便がスッキリ出ないといった腸の動きが悪いケースもありますが、便通がよくても腹部脹満は起こり得るので、一概に腸の蠕動運動の良し悪しだけの問題ではなさそうです。
ではどうして下腹部の脹満は起こるのでしょう?
これまで経験からの考察になりますが、何らかの要因によって下腹部の流れが停滞することで、腸という細長く伸び縮みする管の中で熱が発生するために、水分が気化されて発酵や膨張が起こると考えています。
よって停滞した状態ををスムーズに推し流すことができれば、症状は緩和していくはずです。
ただし滞ったものを促す方法は、人によって違います。
例えば悪化要因をみても、仕事が忙しくなると悪化する人もいれば、生理前、冷え、便秘、夕方になると等、そのシチュエーションは様々なので、身体の傾向(体質)と悪化要因などを考慮しながら核となる方剤を決めていく必要があります。
さらに腹満やガス溜まりの程度も人それぞれ。
風船やボールが入っているかのようにお腹がパンパンに張って苦しい状態(実満)と、そこまで強くはないけれども張りやガスが気になる(虚満)ことがあります。
実満は細長い風船を両手でつかんで今にも破裂しそうな状態のイメージで、そのパンパンになったところに針を刺して空気をぬいていく生薬が枳実、厚朴となります。
虚満は枳殻、香附子、藿香などより穏やかに巡らせる生薬を使っていきす。
さらに慢性の便秘があれば大黄などで下の通行を良くしておくことも大事です。
これらの生薬を核となる方剤に加えることで、腹部の脹満やガスだまりは改善されていきます。
どの生薬をどの位加えていくかも大切なポイントです。
「身体の状態をみながら、適切な生薬を適量加える」 これが改善できるかの勝負どころと思っています!✊




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