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「漢方薬を上手にやめる方法~続編」

更新日:2021年12月30日


治療を進めてよくなってきた方がある日突然、「漢方薬が飲めないんです。どうしても体が受け付けなくて、あんなに美味しいと思っていたのに…」と。

本編では漢方薬をどのタイミングでやめるか、またどのようにやめていくと再発しにくいか、についてお話ししました。詳しくは「漢方薬を上手にやめる方法~本編」をご覧ください。

ここでは続編として、患者さまご本人が分かる漢方薬を終了するタイミングについてお話しします。そのタイミングとは“味覚”で分かります。全ての方に当てはまるとは言えませんが、今まで飲めていた漢方薬が、急に美味しくないと感じたり、体が受け付けず飲めない状態になることがあります。このような時は、体がその薬を欲していないというサインだと思って下さい。それが今飲んでいる漢方薬をやめるタイミングの一つの目安になります。

ただ細かいお話をしますと、自覚症状が改善されて、味覚や体が受け付けなくなったというのは、漢方薬により病態(証)が変化したと判断できるのですが、その病態を引き起こしている体質は変わっているのか、という問題が残ります。例えば、生理痛がつらくて逍遥散を飲んで改善されたとしても、もともと冷えが強く、胃腸が弱く、疲れやすいという体質的な(陽虚)部分の問題が残っているのならば、そこの治療もしておいた方がより再発のリスクは抑えられます。漢方の治療には標治と本治とがあり、標治は前面にでている症状を改善する治療、本治はその症状を起こさせている体の状態(体質)の治療になります。この標治から本治まで行うことで、本当の意味での治療完了となります。本治まで行うことで、主訴症状の再発を防ぐのはもちろん日々の体調もよくなり、生活の質がグンと上がったと実感できるかと思います。

標治と本治の話しは少し難しいかもしれませんので、ご興味のある方は漢方専門の先生に伺ってみてくださいね~

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