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  • kampo-kojyudo

「皮膚病/美肌へのライフスタイル」

更新日:2022年3月21日

皮ふ病でいらしている方から、「漢方薬を飲むこと以外に毎日の生活で気を付けることがあれば教えてください」というご質問をよくいただきます。一日一日の生活が、きれいな肌をつくる基本となります。

湿疹、じんま疹、ニキビ、アトピー性皮膚炎などの皮ふ病は、個人差こそありますが皮ふに炎症(赤み、熱感、浸出液)を伴うことが多いです。この炎症性の皮ふ疾患の場合、生活の中でなるべく体の熱(陽気)を亢進させないことが大切になります。体の陽気が増すということは、火に油を注ぐように火種の熱を煽り、炎症を助長させます。そのため刺激、興奮より鎮静、穏やかな生活を心がけていただけたらと思います。


①食事

なるべく同じ時間帯に、適量を、よく噛んで食べるように心がけてください。。

朝はコーヒーだけで何も食べず昼食を1.5人前食べる方がいますが、空腹の時間が長すぎると次の食事量が増え、胃に負担がかかり胃に熱を持ったり(胃熱)、消化不良によって生まれたと残骸(痰湿)が熱と交わって湿熱となり皮膚病を悪化させる要因となることが考えられます。つまり、過ぎたるは及ばざるが如し、腹八分目を守ることです。さらに揚げもの、スパイシーな料理、味の濃いものの過食、アルコール類などは熱を助長するので注意が必要です。。


②睡眠

肌は寝ている時に再生されます。

遅くとも0時までに就寝、7~8時間は眠るようにしてください。

東洋医学には陰陽論という考え方があって、陰は冷ます、静める、滋養する(陽は温める、高める、亢進する)。この陰を補うのに大切な時間帯が0時前後ですので、23時半には布団に入り0時には深い眠りについている、というのが理想的です。


③運動

汗をかくと体が温まって血流がよくなり、炎症が悪化するから運動は控えている、という方がいらっしゃいます。状態によって有益か否か違うので判断が難しいところですが、基本的に炎症が強いときには休む、炎症が落ちてきたら始めるとお考えください。炎症が静まり、皮ふの再生を促す段階では、適度な運動は新陳代謝を促すため適度な運動は有効です。適度とはどのくらいかですが、少し汗ばむ程度。ウオーキング、ランニング、筋トレなど自分の好きな運動で、気持ちよく続けられるものが一番と思います。


以上を参考に、ライフスタイルを見直していただければ幸いです。

こんなの完璧にできないよ-と思われるかもしれませんが、完璧にする必要はありません。

例えば食事であれば、栄養バランスをきちんと考えて3食とるというのは難しいですので、1日のトータルで考えて過不足分を夕食で調整するという感覚でいいと思います。

まずは出来ることから、始めてみましょう~!


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