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「アトピー性皮膚炎/浸出液が止まらない」

更新日:8月27日

「耳の中、乳房、、指、陰部からサラサラの浸出液があふれてきて止まらない。洋服について汚れて、さらに服を脱ぐ時には浸出液が固まって表皮まではがれ痛い。ステロイド剤をぬると一時的には治まるのですが、しばらくすると別の場所に…」20代後半、女性のご相談です。

アトピー性皮膚炎など皮膚病で大切なことは、きちんと皮膚の状態を診ることです。この方のように浸出液が多ければ湿(湿邪)、赤みや熱感が強ければ熱(熱邪)、乾燥が強ければ体を潤す陰の不足(陰虚)、またこれらが複合しているケースも多くみられます。浸出液が多い時は胃腸の弱りが根本にあることが考えられ、さらに飲食の過不足により湿邪が内生します。そしてそれが盛んになると浸出液となって耳、首、手指関節など体の孔や屈折部から外へ溢れ出してくるのです。

このように湿邪の強い時は、茯苓、蒼朮、沢瀉、車前子など水の代謝を是正するような生薬を使いますが、それと同時に胃腸に負担をかけ過ぎない飲食も大切です。

胃腸の働きを弱らせるものには、冷たい物(アイス、ジュース)、味の濃い物(スナック類)、油もの、甘い物。これらを取り過ぎると、一般的に胃腸の弱い方は胃痛、腹痛、下痢などの症状として現れますが、アトピー性皮膚炎の場合はそこのようなダイレクトな胃腸の不調にならず、皮ふの湿疹、炎症、浸出液といった形で現れるケースが多くみられます。

また湿邪が長く停滞するとで、そこに熱を帯びて湿熱という病態になります。湿熱は浸出液が黄色く、サラサラからドロドロそしてベトベトへと粘性が増してきます。このような時には黄芩、黄連、石膏などの清熱薬も必要になります。

炎症をくり返す皮ふの原因は、体の中にあります。

湿、熱、胃腸の弱りなど分かりにくいと思いますが、皮膚の状態をきちんと診せてもらうことで病理は把握できてきます。それには小まめに通ってもらうこと、そして適宜生薬の微調整をしていくことが大切になります!

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