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「汗が止まらない/多汗症」

最終更新: 7月15日

「急ぎ足で電車に飛び乗った後すぐに顔から汗が噴き出して止まらない。歩いてレストランまで行き、椅子に座ったっとたん大汗をかいて洋服がびしょびしょに。」

このように、生活に支障がでる程の多汗症の方は、実は結構いらっしゃいます。多汗症にはいくつかのタイプがありますが、状態にあった漢方薬を飲まれれば、きちんと効果を実感できる病症の一つだと思います。

ではこれから、3つのタイプに分けてお話ししていきます。


☆熱タイプ(実熱タイプ)

熱タイプの多汗症の方は、基本的に暑がりです。体の熱産生が盛んなため、気温が高くなったり少し動いただけでも熱量がグンと上がりやすいのがこのタイプの方の特徴です。

体内の熱(陽)が上がると放出するため大量の汗が出ます。髪、顔、首筋など上半身に多く、水が滴たり洋服を一日何度も着替えるほどに。更に、体を冷やしたいがゆえに、大量の冷たい水を欲します。冷水では足らず、氷を食べないと治まらない、という方も。

漢方では一般的に、白虎湯、白虎加人参湯の適応となります。

両方剤のポイントは石膏の量。鉱物で水に溶けにくいため、大量に用いる必要があります。


☆疲れタイプ(気虚タイプ)

動くとすぐに疲れる、手足に力が入らない、話すのが億劫、食欲不振など、気力体力のエネルギー不足がこのタイプの方の特徴です。

汗は日中、全身にかきやすく、夜間には寝汗をかきやすい。そして大量の汗とともにど疲れてグッタリします。また気温、室温によって、暑くなったり寒くなったりしやすいため、体温調整が難しくなります。

さらに胃腸が弱く、食欲不振で下痢しやすい傾向も。

漢方では一般的に、清暑益気湯、補中益気湯、黄耆建中湯、十全大補湯などを使います。


☆ほてりタイプ(陰虚タイプ)

午後~夜にかけて体の熱感が強く、汗が多くなる傾向があります

就寝時に布団に入ると足の裏がほてる、睡眠中に寝汗をかきやすい傾向があります。

体に保持されている水(陰)が少ないため、上の2つに比べて汗の量は少ないです。

さらに、口が渇くけれど大量に水分がとれないため少しずつ口に含んだり、他に便秘、不眠のケースも。

漢方では、六味地黄丸、知麦地黄丸、滋陰降下湯などが適応になります。


以上のタイプの他、更年期のホットフラッシュによる多汗症もあります。これは「熱タイプ」「ほてりタイプ」の両方の要素を持ちつつ「血熱」という病理になりますので、また別で詳しくご紹介させていただきます。

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