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「汗が止まらない/多汗症」

更新日:8月15日

「急いで電車にとびのった後、顔から汗が噴き出して止まらない。歩いてレストランまで行って椅子に座ったっとたんに大汗をかいて洋服がびしょびしょに…」                                                                                            

このようにいろいろな場面で汗が止まらず困るという方は結構いらっしゃいます。多汗症にも体の傾向があり、状態にあった漢方薬を服用すると効果を実感しやすい病症と思います。ではこれから多汗症を虚実の2つのタイプに分け、さらに虚証の中で特徴的な陰虚については別枠てお話しします。


☆実証(実熱)

熱証の多汗症は、基本的に暑がりです。体の熱産生が盛んなため、気温が高くなったり少し動いただけでも大量の汗がでます。頭、顔、首筋、胸、脇など上半身に多く、特に夏は洋服を何度も着替えなければならない程です。さらに体を冷やしたいため、冷たい水を欲します。それだけでは冷やし足らず、いつも氷を食べているという方も。漢方薬ではこのような方には、一般的に白虎湯、白虎加人参湯など石膏を含むものや、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蠣湯などの柴胡剤が適応となるケースがみられます。石膏を用いる場合大切なことは、その量です。石膏は鉱物で水に溶けにくくいため、大量に用いる必要があります。


☆虚証(気虚、陽虚)

動くとすぐに疲れる、手足に力が入らない、話すのが億劫、食欲不振など、気力体力のエネルギー不足がこのタイプの方の特徴です。昼間は全身に汗をジワっとかいて、夜間は寝汗をかくことも。そして汗をかいた後はぐったり疲れます。また外気温によって暑くなったり寒くなったりしやすいのも特徴で、炎天下ではのぼせ易く、クーラーでは冷えやすい。さらに胃腸が弱く下痢しやすい傾向も。漢方薬では一般的に補中益気湯、黄耆建中湯、十全大補湯など人参、黄耆を含む方剤を使います。


〇虚証(虚熱)

午後~夜にかけて体の熱感が強く急に汗がふき出す、寝る時に布団に入ると足の裏がほてる、睡眠中に寝汗をかきやすい等の傾向があります。体に保持されている水(陰)が少ないため、熱証タイプに比べ汗の量は少ないです。さらに、口が渇くが水分は口に含む程度、他に便秘や不眠なども。漢方薬では知麦地黄丸、滋陰降下湯などが適応します。


実証と虚証の違いは、体格や体力の充実度という見方もあるのかもしれませんが、それよりも大汗をかいた後に疲れるかどうかがポイントと思います。汗をかくと疲れてぐったりする場合は虚証、疲労感なくとにかく体が熱くて汗が大量にでる場合は実証と考えて下さい。分かりにくい部分があるかと思いますので、ご質問があればお尋ねくださいませ~


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