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「貧血/漢方でのアプローチ」

更新日:8月10日

「血液検査をしたら貧血という結果がでて鉄剤を飲むことになったのですが、胃腸の調子がわるくなったり、ムカムカしたり、便の調子が不安定になったり…」45才女性のご相談です。

貧血を改善したいという方は20~40代の女性に多いですが、血液検査でヘモグロビン値が低かったけれど特にこれといって自覚症状はない、又はヘモグロビン値は正常だけれども貧血様症状がある場合とがあります。今までにも何度かお話ししていますが、前者のように自覚症状のない検査数値のみを安定させる漢方薬はご用意できません。なぜなら漢方薬を調合する際には必ず、症状と体の性質をみてなぜ貧血様症状が起こるのかを探っていくからです。貧血症状といえば、立ち上がるとフラフラする等の眩暈、息切れ、頭痛などがありますが、これらの症状がどんな時にどのように起こるのか、また他に浮腫みやすい、手足が冷えやすい、生理が遅れがち等の体の不調も総合的に考えることで、初めて処方の方向性がみえてきます。

また「貧血=血虚=四物湯を基本とした方剤」という公式が漢方概論書にありますが、貧血症状があるからといって血虚(血の不足)という訳ではありません。このような方は確かに血流の弱さを持っていることが多いですが、その流れの弱さにも要因がいろいろと考えられます(血流量が少ない、血流を阻害するものがある、冷え、押し流す力不足など)。これらを見極めるには、やはり全身症状の情報が必要です。

最後に貧血症状があると当帰、地黄など補血薬という生薬の入った処方を勧められることが多いのですが、これを空腹時に飲むと胃に負担になることがあります。このような場合は食後に飲むか、それでも改善しないようでしたら必ず漢方専門の先生に相談してみて下さいね_(._.)_


参考コラム:「貧血/よく使う漢方薬について」

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