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「貧血/漢方でのアプローチ」

「血液検査をしたら貧血という結果がでて鉄剤を飲むことになったのですが、何となく胃腸の調子がわるく、ムカムカしたり、便の調子が不安定になったり…」45才女性のご相談です。

貧血を改善したいという方は20~30代の女性に多いですが、血液検査でヘモグロビン値が低かったけれど特にこれといって自覚症状はない、又はヘモグロビン値は正常だけれども貧血様症状がある場合とがあります。今までにも何度かお話ししていますが、前者のように自覚症状のない検査数値のみを安定させる漢方薬はご用意できません。なぜなら漢方薬を調合する際には必ず、体の不調と体の性質をみて生薬を組み合わせていくからです。この工程を経ないと、漢方薬の真の効果は実感できないことが多いと思います。貧血症状といえば、立ち上がるとフラフラする等の眩暈、息切れ、頭痛などがありますが、これらの症状がどんな時にどのように起こるのか、また他に浮腫みやすい、手足が冷えやすい、生理が遅れがち等の体の不調も総合的に考えることで、初めて処方の方向性がみえてきます。

また「貧血=血虚=四物湯を基本とした方剤」という公式が漢方概論では一般的ですが、決して貧血症状があるからといって血虚(血の不足)という訳ではありません。貧血症状のある方は確かに血流の弱さを持っていることが多いですが、その流れの弱さにも要因がいろいろと考えられます(血流量が少ない、血流を阻害するものがある、冷え、押し流す力不足など)。これらを見極めるには、やはり体全体の情報が必要不可欠なのです。

最後に、貧血症状があるからといって当帰、地黄などの入った処方をのむと食欲がなくなることがありますので、必ず漢方専門の先生に相談して服用くださいませ~_(._.)_


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