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「対面相談にこだわる理由」

執筆者の写真: 店主 遠藤友紀
店主 遠藤友紀
9月30日
読了時間: 3分

更新日:10月1日

「遠くに住んでいて薬局に伺えないので、オンラインで相談したいのですが…」50代、女性からの問い合わせです。


落ち着いた雰囲気でゆっくり話せる店内

ありがたいことに最近は、HPやインスタを見て下さって“漢方薬をぜひ煎じ薬で飲んでみたい“という方のからの問い合わせがあります。

その中には、遠方で仕事が忙しく薬局まで相談に行く時間がないので、zoomで相談して薬を送ってほしいというご要望があります。


確かに、そのが移動する時間が省けるので事がスムーズに運ぶと思います。

ただ、そこを端折ってしまうと漢方薬の効果に影響がでてしまう可能性がでてくるので、どうしても首を縦にふる訳にはいきません。

心を鬼にして「初回だけは薬局へいらして下さい」と懇願しています。


対面での相談にこだわる最も大きな理由とは、その人が持っている空気感が分かることです。

人は疲れていれば動作は緩慢になって話すのも億劫で、何もやりたくなくなる。

そういったことを言葉だけでなく、人が発する空気感で感じることこそ、体の中の病態をきちんと正確に把握する大きな手掛かりになると思います。

その後の方剤を選ぶ上でも、最後の決め手となることもあります。


例えば冷え症で相談したいという問い合わせがあると、手足が冷たくて顔が青白い、疲れやすくて気力がない、冬は朝布団から出られない、というような姿をイメージしますが、実際お会いして触れてみると”あれっ、手足が温かい、、、"と感じることが。


要するに、”ご本人の冷える”という感覚と、”他覚的な冷え”の感覚にギャップが生じているのです。

この様なことは、漢方相談ではよくあります。

どちらかが偽ったり間違っている訳ではなく、感覚というのは自分を主体にどう感じるかなので、人と人との間にズレがでるのは当然なのだと思います。


ただ漢方相談において、治療者側はそのズレを修正しておかなければいけません。

漢方を勉強したものであれば、冷えると聞くと、温める力が弱いための”陽気の不足”と考えがちですが、そうではない可能性が大きくなる。

これは実際に触れないと分からないことなのです。


だから初めてお会いする方が、冷える、火照る、膨れる、浮腫むと言われたら、必ず触れさせてもらって、実際の状態とその程度を確認します。

そうすることで患者さまとのズレを解消しながら病態を正確に把握して、体に合わせた漢方薬をお渡しできることに繋がると考えています。


という訳で、遠方でも初回相談はぜひ薬局にいらして下さい。

お体の状態が分かれば、その後は電話で様子を伺って郵送しますので。


外出の難しい高齢の方は、出張を検討しますのでご相談ください!

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