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夏バテ3、下痢と軟便がつづく…

更新日:2020年9月28日

朝起きてしばらくするとお腹が痛くなり、トイレへ駆け込む。水っぽい便とガスが出たものの、お腹はスッキリせず何だか違和感が残る。そして朝食後、2回、3回目と下痢はつづく…

最近こういったご相談が多いです。

では、なぜ夏の暑い時期に、下痢軟便になりやすいのでしょう?

まず考えられるのは、冷たいものの食べ過ぎ飲みすぎ。冷たい飲料水、生もの、スイカ、そうめん、アイスクリーム等、暑い時にはついつい口にしたくなります。

クーラーのきいた部屋に長時間いて、冷たいものを取っていると次第に胃腸は冷え、働きが悪くなります。すなわち、腸の冷えによる下痢です。

腸の冷えにもタイプがあり、もともと胃腸が弱く冷えやすい(陽虚)タイプと、もともと胃腸は丈夫でi生冷飲食の取りすぎ(実寒)によるタイプとがあります。

どりらもお腹が冷えてる、という感覚が特徴で、人参湯が適応となります。ただ、これだけでは治まらない冷えがあるので、冷えの強い場合は、附子を加えることもあります。

次に、暑さによる発汗や食欲低下による水分や栄養不足のため、腸の働きが悪くなるタイプです。東洋医学で、陰虚と呼ばれます。本来、腸は一定のリズムで蠕動運動が行われ、水分や栄養を吸収していますが、それができず腸に水が溢れてる状態です。

特徴は、下腹部がキューっと痛くなってトイレへ駆け込む。夏だけでなく他の季節でも、何かあるとお腹が痛くなりやすい、壊しやすい。

一般的には桂枝加芍薬湯、小建中湯などを使います。


この他、暑さやクーラーの寒暖差が体へのストレスとなり下痢軟便になるケースもみられます。

先ずは、ご自分がどういった時に症状が起こるのか悪化するのかを客観的にみてみる、といいと思います。


最後に予防法ですが、夏バテ1、2にも書きましたが、大切なことは、胃腸の調子を整える、特に冷たいものの取りすぎにご注意ください。

そして、甘味よりも梅干し!塩辛く酸味のあるものは、収斂作用といって肛門や汗腺等の孔をキュッと引き締めてくれる働きがあります。下痢軟便、余分な汗をかきにくくするためにも、毎日少しずつ取ることをお勧めします。


それでは快腸、快便で、まだまだつづく暑~い季節を乗り切っていきましょうね!



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