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「頭痛もち/よく使う漢方薬について」

「月に何回か激しい片頭痛があって、ひどくなるのが怖いので痛くなるとすぐに鎮痛剤を飲む。これで治まるけれど、このままでは根本解決にならない…」40代女性のご相談です。



このように生活に支障が出るほどの激しい痛みをくり返す頭痛のご相談が増えてきてます。おそらく不安定な天候、急激な気圧変化や寒暖差などによる影響、さらに生理や寝不足、疲れなどが重なるとより一層悪化する傾向があります。

そこで今回は、一般的に頭痛によく使われる漢方薬のポイントをなるべく簡潔にまとめてみたいと思います。


☆五苓散(ごれいさん)

茯苓、蒼朮、沢瀉、猪苓は体に停滞した水を調整して、桂皮は陽気を補うことで水分代謝を促す手助けをする。五苓散の大事なポイントは、口渇と尿がでにくいこと。

胃の粘膜が乾いてるため口渇があり、実際に水を欲して飲むが、内臓や細胞でうまく吸収できずに皮膚近く(間質)に水が溜まるこで不調が起こる。

頭痛はズキズキして激しい、何となく頭がボーっとして重たい、頭に輪がはまったようにギューっと締め付けられるなど。


☆苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)

めまいの漢方薬として有名だが、頭痛薬としても十分に効果が期待できる。五苓散と同様に体の水の調整をして余分な水を尿から排泄する。前者との違いは、水の停滞している場所が全身でなく胃に限局していること。そのため普段から胃がチャポチャポするが、口渇はない。

頭痛の特長は、下から何かが突き上げてくるような激しい頭痛で吐き気や動悸を伴うことがある。

頭痛に吐き気を伴う場合は生姜を加えるとより効果的。エキス剤の場合は、お湯に漢方薬を溶かし生姜汁を適量入れて冷ましてから少量ずつ飲む。


☆半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

胃腸が虚弱なため、うまく吸収できない水が上昇して頭痛になる。六君子湯に近い生薬構成を含み、食欲がない、胃がもたれる、ムカムカ、ゲップ、下痢軟便などの胃腸症状に加えて疲労感、四肢のだるさ、冷えなどがある。

頭痛は横になってられない程の激しい痛みで、疲れや胃腸の調子が悪い時に起こりやすい。

上記2つにも共通するが、普段から浮腫みやすい、体が重だるくなる、雨や気圧の変化で体調が悪くなる、舌が胖大(ぼてっと大きい)、歯痕(舌の縁に歯形)がある。


☆柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

小柴胡湯と桂枝湯を合わせた処方で、応用範囲が広くいろいろな疾患に使われる。半夏白朮天麻湯ほどではないが胃腸や体の弱さがある。頭痛の特長は、ストレスや緊張、生理前後に起こりやすく、胃痛、吐き気、食欲不振、下痢などを伴うこともある。

普段から胃腸の不調が起こりやすい。


☆桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

瘀血(おけつ)といって血流が滞りやすいタイプに使われる。頭痛の特長は、固定性の激しい痛みで生理前中や排卵期に起こりやすい。普段から首筋や肩の凝りが強く、生理痛が激しい、出血時に塊がでる、目の下のクマ、アザ、下肢静脈瘤などもあることが多い。

急激な痛みの時は甘草を加えるとより効果が高まることがある。


☆逍遥散(しょうようさん)

試験や発表など緊張やストレス、生理前に頭痛がひどくなるタイプに使う。体の傾向として生理周期が一定しない、PMS症状がつよく肩凝りや胸の張り、ガスが溜まる、便秘、イライラうつうつ等の感情のコントロールがうまくできない。これらの症状は生理がくるとスッと楽になる。

さらに顔がほてる、のぼせる、ニキビの悪化など熱感や炎症がが強いタイプには、牡丹皮と山梔子を加えた加味逍遥散にする。


☆呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

発作性の頭痛によく使われるが、効果を実感できなかったと聞くことが多い処方の一つ。これは胃に冷たい水(寒飲)があって、それが何らかの刺激(冷え、冷たい食べ物、生理など)によって上下に揺り動かされることによって起こる。症状としては、発作的な激しい頭痛、嘔吐、肩こり、冷え、下痢。イメージとしては、冷え症の人がかき氷を食べていたら急に頭がズキーンと痛くなり、体が冷えてソワソワして落ち着かないような状態。

服用する時は必ず温かくして(エキス剤は熱湯で溶かすか温かいお湯で飲む)。

独特な味と香りではあるが、体に合っている時は抵抗なく服用できると言われている。


以上のことを参考にして、なるべく頭痛が起こらないような体に変えていきましょうね~✊


参考コラム:「頭痛もち」

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