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「閉経期のホットフラッシュ」

更新日:11月20日

「40代から上半身がほてりやすく、去年の閉経ごろから急に背中からカーっと熱くなったかと思うと今度は寒くなり体温調整がうまくできない…」50代女性のご相談です。



このような急激なほてりは40~50代に多く、一般的にホットフラッシュといわれ更年期症状の一つとされています。ほてりは上半身(特に頭、顔)を中心に、外気温に関係なく「突然顔がフワッと温かくなる」から「カーッと熱くなり汗が滝のように流れる」まで、程度には個人差があります。それを日中10回以上繰りかえしたり、夜中に熱くて何度も目が覚めたり、着替えが必要なほど寝汗をかいたりすることも。


閉経期は子宮や卵巣などの生殖機能が衰え、内分泌(ホルモン)の分泌が不安定になるために様々な不定愁訴が起こってきます。このホルモン分泌の乱れが大きい程、ホットフラッシュなど閉経期の症状は激しくなると考えられます。先日相談にいらした40代後半の方は、婦人科疾患のため子宮と卵巣を切除した直後、滝のような汗が床にしたたり落ちて大変だったという話をされてました。

また、元々暑がりで汗をかきやすいタイプの方は40代前半からホットフラッシュがあったり、閉経後も数年症状が続いていく傾向がみられます。


一般的によく使われる漢方薬には、加味逍遥散、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯などがあります。更にこれだけでは治まらない時は、黄連解毒湯という清熱剤を加えたり、六味地黄丸、知柏地黄丸、杞菊地黄丸など補腎薬といわれるものを合法する手法が多くみられます。

但し、このような方剤を使っても治まらないホットフラッシュは実際の臨床にあります。その場合は、より正確に、より緻密に病態をみることが大切になります。同じ症状でも一律な方法では上手くいかないのが、漢方の特長です。

以上になりますが、きちんと病態を把握できればホットフラッシュは漢方薬で落ちついてくると思います!



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