「今まで生理周期の乱れはなかったのですが、今回半月位遅れたのでPMS(月経前症候群)がいつもより長く、強く感じた。生理がきそうで来ない感覚は本当にもどかしく辛い。そろそろ閉経の年齢になるので、これから生理と体調がどうなって行くのか心配…」49才女性のご相談です。
閉経期に自分の体がどう変化していくのかを不安に思っている方はとても多いです。そこで今回は、実際に今まで漢方相談にいらした方、または現在相談にみえてる方の症状についてお伝えしたいと思います。
まず閉経期の生理に関しては、周期が大幅に乱れる(月に生理様出血が0~2回以上)、急に出血量が多くなる(日中に夜用ナプキンを1時間毎に替える)、不正出血が止まらない(ダラダラと1か月以上)など。
体調ではPMS様症状が日常的に起こる(ホットフラッシュ、発汗、めまい、頭痛、動悸など)。精神面では情緒の不安定さ、無気力感、不安感、気分の落ち込みが非常に強いなど。
生理の乱れと心身の不調は一緒に起こることもあればどちらか一方のこともあります。これらの症状は人によって異なるため、事前の予測は難しいと思われます。
閉経期はエストロゲンの分泌量が著しく低下し、ホルモンや自律神経のバランスが乱れて血流や心身に影響を与えます。しかも徐々にというより、急激にこれらの症状が起こってくる印象があります。以上のことは漢方相談にいらした方の傾向ですので、日常生活に大きな不調なく閉経を迎えられた方もたくさんいらっしゃると思います。このように個人差がある疾患は漢方薬が得意とする分野です。ただし閉経期だから○○湯というような漢方薬ではなく、個々の体の状態をきちんと診てもらえる医療機関でぜひ相談下さい。体に合うものを服用されれば、血流が安定し、穏やかに閉経期を過ごすことができます。
閉経は女性の体の自然な現象。大きく揺らぐことなく、スムーズに着地できるようにしていきましょう☆彡
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