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「衛益顆粒(玉屏風散)の使い方」

更新日:2022年2月1日


衛益顆粒は、玉屏風散という処方の商品名(イスクラ産業株式会社)です。

黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、防風(ボウフウ)の3種からなるシンプルな処方です。それぞれの生薬の働きからみてみますと、

黄耆は 過敏に反応しやすい皮膚を外邪(花粉、ウイルス、細菌など)から守り、緩んだ汗腺をキュッと閉めて余分な汗が漏れ出ないよう調整します。(疲労倦怠感をともなう自汗、寝汗を止める)

白朮は、体のどこかに貯留して動かない水を押し流して尿へ排泄します。

防風は袪風薬といわれ、風のごとく急性に起こる感染症などの外邪を少量の汗をかかせることで外へ追出します。

黄耆:白朮:防風=3:1:1

この割合は状態によって変えても構わないですが、イスクラ産業の衛益顆粒の配合は黄耆が主薬といえます。

体が疲れ、抵抗力が落ちていているため、かぜを引きやすく、動くと汗をかきやすく、夜は寝汗をかくという方に適します。

皮膚にはたくさんの汗腺がありますが、疲れたり抵抗力が落ちると汗腺がゆるんみ、少し動いただけで汗が漏れ出るとともに、ウイルスや細菌、花粉などの異物が体に入りやすくなるため、カゼをひきやすく治りにくい状態になります。

このように体の正気の虚(疲れやすさ)が、抵抗力や免疫力の低下につながり発症する、花粉症や喘息などのアレルギー疾患、感染症の予防に使えます。お子さんやご高齢の方はもちろん、疲労時に混雑した場所へ行かなければならない時などは特にお勧めです。基本的に1日3回毎食前ですが、状態に合わせて量は調節してください。

何か分からないことがあれば、遠慮なくお尋ねくださいませ~





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