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「薄くもりの日の不調/なぜ?」

「どんよりとした薄暗い雲に覆われた日は、必ずと言っていいほど朝から調子が悪い。頭がボーっとして重く、体がだるく、気持ちも沈みがちで何もやりたくない。原因が分からないので予防のしようがない…」50代女性のご質問です。


このような不調には軽重ありますが、くもりの日になると調子が悪くなるというのは、自律神経が乱れやすい女性に多くみられます。症状の重い方は、食時以外は一日中布団で過ごすことも。病気というわけでなくても、不調がくり返し起こるのはご本人にとって大きな問題です。なぜそうなるのか原因が分からないので、対策の立てようがないという話はよく聞きます。そこで今回は、くもりの日の不調がなぜ起こるのか考察してみたいと思います。


雲は水滴や氷の塊で、雲の色が黒っぽくなるのは水蒸気の密度が高くなり光を通さなくなるためだそうです。という事は、くもりの日は頭上にある雲から常にミストのような水蒸気を浴びていると考えられます。人によっては心地よいと感じる程度のミストでも、体に水を溜め込みやすい(一般的に水毒タイプといわれる)方や胃腸の弱い(胃腸虚弱タイプ)方にとっては“湿邪”となり、心身に不調をもたらす要因になり得るのです。この湿邪は天候という外因のため、人がどうにかして変えることはできません。

では、このような不調を起こしやすい方はどうしたら良いのかですが、水の吸収・代謝をよくして胃腸に負担をかけないようにすることが大切です。

生活の中では、過剰に水分をとりすぎない、食事はあっさり薄味にして食べ過ぎない(甘いものは控える)、小まめに体を動かす。以上の3点を特に意識して下さい。


このように生活の中のある部分を意識して変えることで、体調維持ができれるのであれば一番だと思います。


なお生活養生に興味ある方は、貝原益軒「養生訓 全現代語訳」講談社学術文庫がおすすめですので読んでみて下さい。江戸時代の思想家で85才の亡くなる2年前に書かれたものですが、今の時代にもマッチしています。実体験から発せらた言葉ですので、説得力もあります!


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