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「眠れない」

kampo-kojyudo

更新日:2023年11月23日

「数か月前に仕事の部署が変わり、それから眠れない。寝つきはいいけれど夜中2時間おきにぐらいに目が覚めて、夢も多いので寝た気がしない。そのため仕事中にウトウトトすることも…」30代前半、女性のご相談です。

このような睡眠に関するご相談は、ここ最近増えているように感じます。不眠には大きく3つのタイプがあり、寝つきが悪い(入眠障害)、夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、朝早く目が覚める(早朝覚醒)です。夜にしっかりとした睡眠がとれないと日中眠く頭の働きが悪くなったり、また眠れないのではと不安や焦りがでてきたり、生活の質が落ちてしまうのが辛いとのこと。どうにかして眠れるようになりたいけれど眠剤は使いたくない、自然な方法で眠れるようになりたいという思いで漢方薬を求めていらっしゃる方が多いです。

不眠によく使われる漢方薬は、加味逍遥散、加味帰脾湯、抑肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯などの柴胡剤のほか、酸棗仁湯、黄連阿膠湯などです。ただこれらを試しても効果を実感できなかった、というケースは実際にあります。それは何故かというと、服用された漢方薬が睡眠を改善するに至らなかったということ。いくら睡眠にいいという漢方薬をのんでも、体の状態に合っていなければ良質な眠りを導くことはできません。大切なことは、その方の眠りに何が必要かを見極めることです

私見ですが、眠れない方に共通することとして“頭(脳)の緊張と興奮”があります。体は疲れているのに頭は冴えていろんなことを勝手に思考してしまう状態。それを治めるには個々の体の特長、症状、生活環境から病態をきちんと把握し、必要な生薬を使った漢方薬を服用していただくことに尽きるのです。

最後になりますが、今まで市販の睡眠にいい漢方薬を試したけれど改善しなかったという方は、ぜひ経験と情熱のある漢方専門の医療機関でご相談されて下さい。その方がきちんと見立ててもらえるはずです!


参考コラム:「眠れない/症例」


 
 
 

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