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「煎じ薬/利点と欠点」

更新日:10月26日

半年前に漢方の煎じ薬をのみ始めてから一日のリズムが変わってきた、という30代女性…

「朝は少し早くおきて煎じ薬を煮だしながらストレッチ。さっとシャワーを浴びて体が目覚めた頃に煎じたての漢方薬をゆっくり口に含む。あぁ~おいしい。カラダが浄化される感覚が、たまらなく心地いいですね!」

この方は3年前に胃の不調で初めて相談にいらして漢方の粉薬を服用されていたのですが、半年前により効果の高いとされる方法でやってみたいということで煎じ薬に変更されました。そして今日いらして、飲みやすさも効果も確実に煎じ薬の方がいい、とおっしゃっていました。

煎じ薬の利点は、まず一つに、液体なので飲みやすく吸収が速い。

粉薬が苦手な方、または以前煎じ薬をのんだら味が強烈で飲めなかったという方には特にお勧めです。味は味覚や嗜好の問題のため、人によって甘すぎる、苦味が強いという感覚は人それぞれです。ただ毎日飲むものですので、なるべく美味しいと感じて飲んでいただければと思っています。(基本的には薬ですので食品とは別物、とお考えください)

煎じ薬の利点の二つめは、効果が高い。

例えば胃腸の弱い方によく使う六君子湯は、人参、白朮、茯苓、甘草、乾姜、大棗、陳皮、半夏が入っていますが、この処方を飲んでいる方が秋口に冷えを強く感じるようになったら、甘草乾姜湯の方位を加えるため乾姜を増量します。粉薬の場合は、甘草乾姜湯はないので人参湯(人参、乾姜、白朮、甘草)を加えることが多いのですが、増量する必要のない人参、白朮も入ってしまうため、冷えに対する効果がマイルドになってしまいます。すなわち、煎じ薬はピンポイントの調整ができるということです。

煎じ薬にはこのような利点がある一方で、もちろん欠点もあります。

欠点の一つに、煎じる時間が必要。

お鍋(鉄、銅以外のもの)にお水と生薬を入れて、初めは強火で沸騰したら弱火にして、そこから40分煎じます。それを茶こしで濾して1日2~3回に分けて飲む。

そんなに難しことではないですが、この時間を1日の中でとれるかどうか。

欠点の二つめは、煎じている間ににおいがでる。

ご家族の中に匂いに敏感な方がおられる場合に、粉薬にしてほしいという要望がありました。


みなさん色々な環境、事情を抱えていらっしゃいます。できればより効果の高い煎じ薬を飲んでいただきたい気持ちはありますが、私の役目としてはどんな方法でも良くなるよう導いていくこと。

その方にとって、今日よりも1週間後、1か月後、3か月後…より症状が改善していくように、煎じ薬でも粉薬でも生薬の力を最大限引き出し、効果を実感してもらえるようにすることを常日頃考えております。

言葉足らずで分かりにくいことがあるかもしれませんが、ご不明な点がありましたら遠慮なくお問い合わせ下さいませ。


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