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  • kampo-kojyudo

「漢方の視点からみた体の状態」

「あれっ、耳がつまった、と思ったら突然グルグルめまいがしてその場に立っていられなくなった。2週間前に突然始まってくり返すので、耳鼻科へ行ったが異常なしとのこと。何で症状がでてくるのか、これからどうしたら…」30代女性のご相談です。

人は体に不調が起こった時、それがなぜ起きたのか原因を考える習性があります。寝不足だった、食べすぎた、ストレスがかかっていた、天気が悪かった等まず自分の行動や環境などを振り返えります。それでも原因や誘因となるものがなかったり、それに気をつけても症状がくり返されると病気があるのではと心配になり病院へ。そこで特に異常はありませんよ、と言われるとホッとしつつも原因不明な症状に悶々としてしまう。ネットなどでいろいろ調べていくうちに漢方に行きついたという方も多く、最近は遠方から電車を乗り継いでいらして下さってます。

このような方々からは、自分の体が漢方の視点からみてどういう状態なのか知りたいと言われます。それは当然のことで、不調があればその原因を知りたい、どうにかして良くなりたいという切実な思いでいっぱいになります。そのため、なるべく分かりやすく、誠実に、今の体の状態を説明するよう努めています。肝気鬱結、脾虚、腎虚といった中医学用語は使いません。“胸に気がうっ滞してるために眠れない、胃腸が弱く水分を吸収できないために下痢する、骨盤内の血流が滞っているために生理痛がある”というように平易な言葉で病態をイメージしてもらえることが大切だと思ってます。

漢方治療は治療者だけで行うものではなく、服用される方の理解と協力があってこそ上手くいくものです。例えば胃腸の弱ってる方には、日常的に温かい物、消化のいい物をとってもらうことでより早く回復へ向かう…というように、漢方薬+ライフスタイル改善との相乗効果を最大限高めていくためにも、漢方視点からみた体の状態と治療の方向性を理解いただくことは私の責務と思っています。まだまだ至らないこともありますので、説明を聞いて分からない時は、遠慮せず、分かりません!とおっしゃって下さいね( ´∀` )

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