「朝起きて鏡をみると顔が腫れぼったく浮腫んでいて、一気にテンションが下がる。夕方になると足がパンパンに張って靴がきつくて…」20代、女子大生のご相談です。
このような浮腫みのご相談は梅雨に入るころから増えて、年齢を問わず女性に多くみられます。浮腫みとは、飲んだ水がきちんと体(消化管や細胞)に吸収されず体表面の方へ溢れ出てしまっている状態。溢れた水は代謝されず重力にしたがって夕方は下肢に、朝は顔の浮腫みとなって現れます。
浮腫んだ水の特長は“重い、だるい、下に溜まる、そして時に冷たい”。
浮腫みが悪化する要因としては塩分のとり過ぎ、運動不足または運動過多、疲れ、睡眠不足、冷え、急激な体重増加、薬剤による影響、妊娠や更年期などがあります。
また浮腫みやすい方は、水分の取り過ぎが要因の一つになることも。体の水分代謝がうまくいかない状態で水を過剰にとると、体が浮腫むのは当然です。一日の水分摂取量は1.5~2.5ℓを目安にと言われてますが、年齢や体重そして活動量によって変わります。ぜひご自分の適量をみつけてみて下さい。これらを踏まえて、浮腫みを少しでも解消するために日常生活で気をつけて頂きたいことを纏めてみました。
☆水分摂取は、小まめに一口ずつ
デスクワークの方はなるべく温かいものを一口ずつ、ゆっくり味わいながら飲んで下さい。特に気をつけたいのが夕食の塩分量と夕食後の水分のとり方。夕食に塩辛いもの、味の濃いものを食べると喉が乾くのでなるべく薄味を心がけて。夕食後の水分量は日中よりも少量ずつ、体に沁み込ませるように飲む。
☆トイレ(尿意)をがまんしない
大雑把にいうと、飲んだ水は必要なものは体に吸収され、不要なものは尿として排泄される。一日のトイレ(排尿)は、一般的に日中4~7回(2~3時間毎)。仕事に集中しているとタイミングを逃してしまうこともあるが、老廃物をきちんと外に出すためにもなるべくトイレは我慢しないで。また長く同じ姿勢でいると血行不良にもなるので、意識的にトイレ休憩をつくって体を動かすように心がけて。
☆お風呂に入る
夏は暑いのでシャワーだけ、という方はなるべく湯船に入るよう心がけて。ぬるめのお湯(38~40℃位)に浸かることで下半身の血行が良くなり、夕方下肢に溜まった水が巡るため浮腫みが解消されやすくなる。お風呂後の水分補給も冷たいものを一気飲みせず、ゆっくり味わいながら。
☆睡眠中の冷えに気をつける
クーラーは寝る前までは設定温度を低め、寝る時には高めにして体が冷え過ぎないように気をつけて。特に冷えやすい部位には腹巻やレッグウォーマーなどで保護して、直接冷風が当たらないように工夫して。
以上のことを参考に、今できることから始めてみて下さい。
そして少しでも良いかもと感じたら、ぜひ続けて下さいね。
継続は力なりです!💪
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