何をしても楽しくない、気分が載らない、ウツウツする…
40~50代の女性に多い心の状態です。
この年代の女性は、閉経前後のホルモンの急激な変化で心と体がアンバランスになる方が多くみられます。特に生理前うつ。
生理周期が乱れてくると、20~30代のPMS(月経前症候群)とはちがい、イライラというよりウツウツ、過食というより食欲不振、と一時的に心と体のエネルギーレベルが下がります。
それと環境変化や心配な出来事が重なると、さらに気ウツに拍車がかかり、人と会いたくない、外出したくないといった深刻なケースになることも少なくありません。
それだけに、気ウツになりやすい方は自分の心の状態に注意して、がんばりすぎない、そして自分が楽しいと思うことをしてリフレッシュする等、深刻な状態になる前に心のケアをすることが大切になります。そして生活に支障が出るような気ウツの場合は、なるべく早く専門の医療機関を受診されることをお勧めします。
それでは、どんな気ウツが漢方の適応になるのかですが、気ウツの程度によりますが、更年期やホルモンバランスの乱れによる気ウツは漢方薬をのんで楽になることが多いです。一方で難しいのは、大きな精神的なショックで気ウツが続いていて、落ち込みがひどく、自己判断で行動できない様な状態です。この様な方は、まずはメンタルクリニックを受診され、状態が落ちついたころに漢方薬を始められるといいと思います。
仕事、子育て、両親の介護など、女性にとってストレスの種は無数にあります。
そしていろいろな要因が重なって、暗いトンネルから抜け出れない時も…
そんな時は、漢方薬の力を借りてみる。一つの手段として思い出していただけたら。
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