「ここ数年梅雨入りすると、体がだるい、朝が起きれずエンジンがかからない、眩暈っぽい、頭が重いような痛いような日が多くてとにかくしんどい…」40代女性のご相談です。
このように梅雨に入ると体調が悪くなる方は、湿度の高い環境(湿邪)が体に負担になっていると考えられます。同じ湿気の高い状態でも、体調が悪くなる人とそうでない人がいらっしゃる。それが個体差であり、そこを考えるのが東洋医学の視点になります。「湿気が高いと体にどんな症状がでやすいのか」を主眼において、普段の体の状態や傾向を加味しながら体の中の病態を把握していきます。この病態把握がきちんと正確にできれば、漢方薬で症状は改善されるはずです。
さて今回は梅雨時に体調不良が起こりやすい方へ、生活で気をつけていただきたい点についてお話しします。以前のコラム「梅雨じたく/雨の前の不調」「梅雨じたく/雨の日の不調」にもありますが、梅雨時の不調は、体の倦怠感、浮腫み、眠気、こわばり、痛み、しびれ、食欲不振、軟便下痢など。これは湿邪の影響で体の中の水の吸収と代謝が悪くなるためで、重い、だるい、横になりたいといった下垂状態が顕著になります。さらに食欲不振や下痢軟便など胃腸の働きも弱くなります。
ということは、水の吸収・代謝をよくして胃腸の働きを高めることができれば雨の日の不調を予防できると考えられます。
梅雨の不調を起こりにくくする生活習慣のポイントはこの3つです。
☆胃腸を大切に
腹八分目を心がけて、冷たい物、甘い物、油物、味の濃い物をなるべく控える。
☆水分補給は小まめに少量ずつ
水筒に常温以上のものを入れて、ゆっくり体に吸収させるよに飲む。
☆体を動かし代謝を上げる
ウォーキング、ストレッチ、筋トレなどで、体を動かす、伸ばす、筋力をつけることで血流が良くなり基礎代謝が上がる。
これらを是非、ご自分のライフスタイルに取り入れてみてください!
無理なく、コツコツが大事ですよ~✊
参考コラム:「梅雨じたく/雨の前の不調」、「梅雨じたく/雨の日の不調」
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