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「疲れが抜けない/慢性疲労」

  • kampo-kojyudo
  • 2021年6月18日
  • 読了時間: 2分

「一年前くらいから、兎に角からだの疲れが抜けず、しんどいんです。朝起きようと思っても体が鉛のように重たくて起き上がれず毎日昼ごろまで寝てます。、午後から家事を始めるのですが、途中で疲れてしまうので休みながらやっているといつの間にか夕方に。家族が帰ってきて、家が散らかってたり夕飯の支度が出来ていないと白い目で見られるので、毎日肩身の狭い思いです…」

この方は40代後半の女性で、まず病院を受診し血液検査をしましたが特に異常はなく、ビタミン剤と漢方薬を処方されました。1か月経っても疲労感は変わらず、色々調べて相談にいらっしゃいました。

初めは慢性疲労ということから、人参の入った一般的に補気薬といわれう処方を考えてましたが、体の状態を伺う中で補気剤ではうまくいかないと感じました。

なぜかと言うと、この方は下半身の浮腫みが強い。特に夕方以降にあらわれる足の浮腫み、重だるさ、膝痛、そして流れ落ちる汗。水の偏在がある…これらが分かった時、処方がスッと浮かびました。

そして2週間後、すっきりした表情で少し早く起きられて体が軽くなってきました~とおっしゃって頂けました。この方には、漢方薬を飲むこと以外に生活面でもお願いをして、きちんと実行して下さったことも大きかったと思います。

⇒「梅雨時の不調/だるい、起きれない、気が沈む」参考にご覧ください。


慢性疲労は、体の疲れ、怠さが主な症状ですが、その背景にあるものは一人ひとり違います。

ですので、疲れ=補気薬ではなく、なぜ体の疲れが抜けないのかを東洋医学的に考えることが大切です。

慢性疲労によく使われる補中益気湯、人参養栄湯、黄耆建中湯などを飲まれても疲れが抜けない方は、再度、漢方専門の医療機関にご相談されてみて下さい。

きちんと診てもらえれば、疲れを感じにくくなるはずです!



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