「生理痛、排卵痛、生理前の不調(PMS)があり市販の加味逍遥散を半年飲んだのですが、良いような変わらないような。もう少し同じ漢方薬を続けた方がいいのか、それとも別の薬にした方が…」30代女性。
漢方薬は長く飲まないと効果が分からないと言われることが多いですが、それは必ずしも正解とはいえません。正確に言うと、ある程度の時間を要する場合と数日で効果を実感できることがあるからです。例えば、急にゾクゾクと寒気がして節々が痛くカゼっぽい時に葛根湯を飲んで温かくして休んだら、夜中に汗をかいて翌朝はスッキリ。このように急性症状は病態に合えば数日で良くなりますが、慢性化したものは効果が実感できるまでに時間がかかることが多いです。では慢性病はどれくらいの期間をみればいいのでしょうか?その質問にお答えする前に、漢方薬を選ぶ上での大切なことをお話しします。
☆先ず、どんな症状を良くしたいのか主訴をハッキリさせる
自分はどんな不調を漢方薬で改善していきたいのか、これをまず明確にすることで主訴である的の中心部分が決まります。次に主訴以外に関連する症状を思いつくまま書き出してみて下さい。次にそれを症状がつらく重い順に主訴の外側へ書き写します。このようにすると症状に優先順位がつけられます。
それから漢方薬を服用します。1週間後、その後2週間ごとに症状がどうなったか自己評価をしていきます。例えば10段階評価で初めを10とすると今は7(10→7)というように記載。このようにメモしておくと主訴や他の症状がどの程度良くなったのか、後からみて変化が分かりやすくなります。4週間きちんと服用されても主訴や関連する症状に何の変化が見られない時は、今の漢方薬が合っていないと判断していいと思います。このように慢性疾患では14~28日を一つの目安として服用してみて下さい。なお医療機関で処方されたものは、漢方薬の見極め方が各先生によって違いますので担当の先生とご相談下さいませ☆彡
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