「子宮筋腫、子宮内膜症で漢方相談をお考えの方へ②」
- kampo-kojyudo
- 2024年10月21日
- 読了時間: 2分
「子宮内膜症の経過観察中なのですが、漢方薬で少しでも改善できればと思って…」30代のご相談です。

子宮内膜症、子宮筋腫、チョコレート嚢腫など子宮や卵巣に器質的な疾患があって、婦人科での定期検診を受けながら漢方薬で少しでも改善されるのであればやってみたいという方がいらっしゃいます。そこで、どういう方が漢方薬を服用されると良いのか、または必要ないのかをお話ししたいと思います。
まず初めにお伝えしておかなければいけないこととして、コラム「子宮筋腫、子宮内膜症で漢方相談をお考えの方へ①」にもありますが、漢方薬だけで今ある子宮筋腫や子宮内膜症をきれいに取りのぞく(ゼロにする)のは難しいということです。漢方薬でできることは、下腹部の血流を改善するとともに溜まった水を是正すること。すなわち「古い血や水を排出させることで新血を生む」という良い循環を作っていくことです。
排卵や生理時に次のような不調を感じる方は、漢方薬の適応です。
下腹部が膨れてパンパンになる、激しい痛みがある、出血量にムラがある、ドロッとした塊がでる、血の気が引く、浮腫む、ガスが溜まる、気持ち悪い、頭痛、肩こり、腰痛。
一般的に当帰、芍薬、牡丹皮、桃仁など子宮や卵巣の血流を促す生薬が使われますが、通り一辺倒なやり方では上手くいきません。生理、排卵、そして体の状態から、今何が必要かを見極めることが最も大切になります。
不調のある方は、ぜひ漢方薬を検討されてみて下さい。下腹部の血流が良くなることで不調が和らぎ、子宮筋腫や内膜症が以前より小さくなったという方は実際にいらっしゃいます。
諦めず、今できることから始めてみましょう~
関連コラム:「子宮筋腫、子宮内膜症で漢方相談をお考えの方へ①」
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