「仕事が忙しくなってきたら急にニキビがひどくなってお化粧もできないほどに。皮膚科で薬をもらって一度きれいにしようかと思ったのですが、それでは根本解決にならないかなと…」いつもご相談にみえる20代女性より。
ニキビのできる原因はいろいろありますが、この方の場合は食事でした。一日中忙しいため、ちょっとした隙間時間に簡単に食べられる菓子パンや○○メイトなどの栄養補助食品をとりあえずお腹に入れるという生活がつづきました。ほかに睡眠不足やストレスもありましたが、ニキビをみせてもらった瞬間、これは胃腸が原因だと感じました。なぜなら、明らかに口の周りにだけに集中してニキビができていたからです。加工品の食事がつづくと胃を養う陰分が少なくなるため、過剰な湿と熱が生まれ胃の湿熱という病態になります。それが胃腸と関係の深い、口の周りにでてきたのです。湿が強いとジュクジュクした分泌液がでやすく、熱が強いと赤みが激しく黄色い膿をもちやすいというのも特徴です。
患者さまには食事内容を見直してもらい、時間のない時はオニギリかバナナに変えていただいたところ、2週間後にはニキビはひいていました。漢方薬の調整もしましたが、生きた食事をとることの大切さをあらためて痛感しました。
“食べるもので体はつくられる”
お米、小麦、旬の魚や野菜などをシンプルな調理でかまいません。
忙しい時や疲れている時ほど、口にするものには気をつけていきましょうね!
参考コラム:「大人のニキビ/合う漢方薬を見つけるために」
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