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  • kampo-kojyudo

「夏から秋への身支度/気温変化、台風、乾燥から身を守る」

更新日:2022年6月2日

「ここ数日急に涼しくなって、8月中旬なのにもう秋なの?…戸惑いながらも猛暑がおちついてホッとしてました。それも束の間、何となく体調がおかしくなって。体は寒いのに、顔だけ逆上せて、少し動いたり食事しただけで汗がどっと噴きだす。暑いのか寒いのかよく分からない。次は台風で、もともと気圧変化に弱いのですが、台風が接近してくると急に体がだるく、横にならないといられない。ひどい時は激しい頭痛や眩暈も。本格的な秋へと季節が変わる前に、今からできることってありますか?」

いつも相談にみえる、50代女性からのご質問です。

夏から秋の季節の変わり目は、一日を通して気温差が大きいため、それに体の反応が追いつかず、体温調整がうまくできない方が多くみられます。これは自律神経の失調が考えられます。外の気温が下がると血管は収縮し血流を促すよう働きますが、その反応が体のどこかで鈍くなると、なかなか血管に圧をかけらせず、その部分だけ血流が悪くなって冷えます。このように一人の体の中でも、からだ全体と部分では血液の流れ方はちがっていて、ある部分だけ冷えたり火照ったり、体温調整が上手くいかないことは良くあります。このような方は、自律神経のバランスを整えるライフスタイルを少しだけ意識してみてください。あまり難しく考えることはありません。具体的には、自然の波長にあわせて生活するということ。日が昇ったら体を起こし少しずつエンジンをかけ、日中はなるべく頭と体を使い動かすように、そして日が暮れたら心と体をクールダウンさせて休息。暑い時は適度に汗をかき、汗をかいた分だけ水分補給する。このように「自然のリズムを感じながら、日々の自分のライフスタイルをつくって行く」これが自律神経を整える方法だと思います


また台風などの急激な気圧変化で、頭痛、眩暈などの体調不良を起こしやすい方は、胃腸に余分な水(支飲)が滞る傾向があります。詳しくはコラム「低気圧頭痛/気象病頭痛」を参考にご覧ください。

台風接近による体調不良の予防策としては、「胃腸に負担をかけない食事」「水分補給は常温のものを少しずつ」「筋力をつける」の3つです


さらに秋は乾燥のシーズン、梅雨~夏のジメジメ→カラカラに変わります。すると肌、髪、粘膜はカサカサ、パサパサして乾燥します。これを潤すのは「水分+栄養」です。適度な水分は乾きを潤すため必要ですが、水分だけでは皮膚や粘膜を滋養し潤すことはできません。

では「水分+栄養」はどうやって補えば?ということですが、個人的にお勧めなのは、骨付きトリ肉の野菜煮込みスープです。骨付き肉はコラーゲンが多く栄養価も高いので、具をスープごといただけば滋養強壮のパワーは大きくなります。骨付きがなければ、鶏モモ肉でも構いません。お鍋に鶏肉、好きな野菜、ショウガ、ローリエなど入れて煮込んで、塩コショウで味を調えれば完成!簡単で、おいしくて、栄養満点ですのでお試しくださいませ。

また果物も「水分+栄養」になりますが、水分量が多く冷やして食べるブドウや梨は、食べすぎると胃腸が冷えて働きが悪くなるため、体の怠さ助長することがあります。ですので「果物は食後に少量」とお考え下さい。


以上、まだまだお伝えしたいことはありますが…

「毎日のライフスタイルの積み重ねが、未来の自分をつくる」という意識で、

秋の不調を乗り切っていきましょう~!


参考コラム:「低気圧頭痛/気象病頭痛」

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