新型コロナウイルスの影響で、電車の中や職場で咳をすると周りの視線がとても気になる、という方が非常に多いです。この場所で咳はしたくない、と思えば思う程に激しく咳き込んでしまう…
カゼ、花粉症、アレルギー(ほこり等)など咳が起こる要因は色々あります。「咳」という現象から考えると、何らか異物(ほこり、花粉)に反応するタイプ、ウイルスや痰を外に排出するために出るタイプ、そして慢性的に気管支に炎症があるタイプ等あります。これを見分けるには、まず咳の始まり~現在の状態をみることが必要となります。
急性のカゼによる咳であれば、初めに病院へ行くケースが多いので、そこで処方された薬で治まれば問題ありませんが、鎮咳薬を飲んでも止まらない、または痰が残って咳込むといった方も。病院で咳喘息といわれ、漢方でどうにか止めて欲しいという相談も多いです。
では実際に漢方はどのような咳に有効なのでしょう?
ズバリ、どのようなタイプの咳にも対応できます。ただ、咳の寒熱、体の虚実(抵抗力の強弱)、痰の有無などの状態から、きちんと病態が把握できるかがポイントとなります。そのため、咳にいいという漢方薬を飲んでも効果がなかったということもあると思います。
また、たばこ、飲酒、大食漢(刺激物、甘いもの好き)などで咳や咳が抜けにくい場合もありますので、心当たりのものがあれば控えることをお勧めします。
また、今は咳はないけれど、もともと気管支や肺が弱く、カゼは大体のど痛から始まり咳になるタイプの方は日ごろより、板らん茶でうがい+参蘇飲、六君子湯、補中益気湯などがお勧めです。
「咳を止めたい…」方は、漢方の力を借りるのも一つの手段と思います。
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