「冷房病と激しい生理痛」
- kampo-kojyudo
- 8月5日
- 読了時間: 3分
更新日:8月7日
「職場で仕事をしているとクーラーで体が冷えきって凍える。そんな時に生理がくると、お腹の痛みが半端なくつらい…」40代のご相談です。

この時期、クーラーで体が冷え切ってしまい困るという女性は多いです。
今のオフィスは全館自動空調で微調整ができなかったり、食品を扱う仕事など職場環境もあるため、帰る頃には体の芯まで冷えてしまうという方も。
さらに頭痛、神経痛、生理痛などの痛みや、体の強ばり、浮腫み、トイレが近いなどの不調が起こりやすくなります。
これは長時間にわたって冷気に当たることで、血流が悪くなるのと同時に水分代謝も落ちるため。
人は“寒い”と感じると、自然と身を縮めて体の熱を蓄えようとします。
そのため毛穴、皮膚、筋肉、血管の収縮が強くなるため、血流そして水分代謝など全身の循環が悪くなるのは当然のことと思われます。
特に動きの少ないデスクワークでは、腰から下の足が冷えるという方が圧倒的に多い。
なるべく下半身を冷やさないようにスパッツや厚手の靴下で防御しても、強力な冷気には太刀打ちできないようです。
上記の方は正しくそのタイプで、スパッツ対策や温かい飲み物をとっても帰る頃には足首がキンキンに冷えて浮腫む。
さらにこの冷房時期の生理痛がひどく、ロキソニンを飲まずにはいられない程。
下腹部には必ずカイロを。
胃腸の冷え、吐き気、下痢、排尿異常、頭痛、眩暈はみられない。
ということは内臓は冷えておらず、カゼっぽさや自律神経の不調もない。
実はこの方は、3年前から月経前症候群と胃痛で漢方薬を飲んでもらっていて症状は落ちついましたが、今年から冷房による冷えと生理痛があまりにも辛いので、これらを漢方で改善して欲しいとのこと。
そこで冷気が下肢から腹部へ入り血流が滞りやすくなった病態とみて、お腹を温める当帰を主薬とした方剤に。
もともと胃痛しやすく食べ過ぎると胃もたれしやすいタイプのため、当帰は胃に負担になることもあるためその量を慎重に検討して投薬。
2週間後、職場での冷えが少し感じなくくなったような。
3週間後にきた生理は下腹部の違和感はあったものの激痛にはならずに済んだ。
胃痛など胃腸の不調の再発はない。
当帰の量は適量と判断して、引きつづき同処方で経過をみているところですが、明らかに冷えは和らいでいるとのこと。
女性にとって“冷えは大敵”です。
そう分かっていても、オフィス、電車、スーパーなどで過剰なほど冷やされることは往々にしてあります。
このような冷やされる環境で悪化する生理痛、神経痛などの痛みは、漢方薬が奏効することが多い。
すなわち得意分野といえると思います。
漢方薬を上手に利用して、暑い夏を健やかにお過ごし下さい☆ミ
参考コラム:「ひどくなる生理痛」




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