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「ニキビ跡/なぜ良くならないのか~続編」

更新日:4月15日

赤黒いニキビ跡が頬やフェイスラインにずっと残っているので、お化粧を厚塗りしてどうにか隠そうとしたり、鏡をみると憂うつになるので見ないようにしている…顔という見える場所にあるニキビ跡、その精神的ストレスはとても大きいものです。私も20代のころ、ニキビ、ニキビ跡に悩んでいたので気持ちは痛いほど分かります…

「ニキビ跡/なぜ良くならないのか~本編」にある通り、ニキビ跡が良くならない原因としては、まだ弱い炎症が続いている、そして皮ふの代謝が滞っている(血行不良)、この2つのことが考えられるとお話ししました。その続編として、ご自身のニキビ跡の病態について考えた時に、慢性的な弱い炎症がつづいているためなのか、それとも炎症はなく皮ふの代謝(血流)停滞なのか、それとも両方の状態があるためなのか、この見分け方についてお話していきます。これが分かることで、漢方治療のポイントがはっきりと見えてくると思います。

炎症とは、体に異物となる(細菌、過剰な皮脂や老廃物など)を排除しようと格闘した結果として起こるおこる反応で、ニキビ跡の赤み、熱感、分泌物でその強さが分かります。例えば、赤みが強く、腫れて痛みや痒みを伴う、黄色い分泌液がでるようなニキビは炎症が強い状態です。逆に赤みはほとんどなく、薄シミのような跡が長期間のこっている状態ならば炎症はないと考えていいでしょう。

この場合は、皮ふの代謝を促す、すなわち血行を促すものだけで良くなります。また、変化のあまりない赤黒いニキビがいつもあり、時々赤みや腫れがつよくなる場合は、弱い炎症と代謝の停滞と両方が考えられます。

炎症を抑える漢方薬にはいろいろありますが、その中でも柴胡、黄芩の入った小柴胡湯類を使うことが多くあります。炎症が強い場合にはそこに黄連剤や黄連解毒湯を適量加えていきます。

一方、炎症はなく血行不良のみの場合は体の状態をみて考えます。胃腸や体の弱りがある場合には桂枝湯類、生理不順やPMS(月経前症候群)がある場合には逍遥散、生理痛や出血に塊がある場合には桂枝茯苓丸など…体の虚実をみて血行を促す方法を考えていきます。このような場合、まず体調がよくなってからニキビ跡が薄くなってくると思ってください。少し時間はかかりますが、急がば回れです。

炎症と代謝の停滞とがある場合は、ぞれぞれの漢方薬を両方使っていきます。どちらに比重をおくかはニキビ跡と体の状態によります。ここのバランスは大切ですので、ご自分で判断が難しい時には漢方専門の医療機関に相談されてみてください。経験のある先生であれば、上手に病態に合わせてくれるはずです。


参考コラム:「ニキビ跡/なぜ良くならないのか~本編」

       「大人のニキビ/合う漢方薬を見つけるために」

        「大人のニキビ/思春期ニキビとの違い」

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