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「カゼの後の体調不良/生活で大切なこと」

「半年前にカゼをひいてから2週間ごとに微熱がくり返しでてくる。その時はノドが痛くて体が怠く、気持ち悪くて吐いてしまうことも。なぜこのような症状がでてくるのか…」高校生のお母さまのご相談です。

ある日のカゼをきっかけに体調不良が続いている、くり返しているというご相談が最近多くあります。そのような方々は病院でいろいろ検査しても異常はなく治療のしようがないとのことで困り、藁をもつかむ思いで漢方相談にいらしてます。切実な思いを強く感じます。

このよう体調不良で多い症状として「微熱や発熱をくり返す、夕方になると熱っぽくなる、咳や痰が抜けない、体が怠い、疲れる、食べられない、お腹が痛い、下痢や便秘、眠れない」。このような症状がくり返えされると、体に大きな問題があるのではと不安になるのは当然です。

ではなぜ、症状がくり返し起こってしまうのでしょうか?

東洋医学ではカゼを邪気(じゃき)、体の抵抗力を正気(せいき)として、正気が落ちた隙に邪気が体に入り込んでカゼをひく、と考えます。そのため疲れた時や体調が悪い時にカゼをひきやすくなるのは勿論ですが、正気がしっかりしていても邪気の勢いが強ければカゼをひくことはあります。さらに正気が充実してる人の方が邪気と戦う力が強いので、悪寒、発熱、頭痛、体痛などの症状が激しくでる傾向があリます。このような邪正闘争が落ちつくと体は元へ戻ろうとして回復へ向かいますが、邪気の強さや正気の強弱によって体へ深く傷跡を残してしまうことがあり、それがカゼの後の体調不良へと繋がっていると考えられます。ただ最近は、カゼ症状はひどくなくても後遺症のような体調不良がつづくこともあり、邪気の強弱だけてなくその特性もあるように感じます。いずれにしても漢方では、カゼ~現在の症状、そして正気の強弱などから総合的に今のj病態を把握していく、という手法に変わりはありません。

漢方をお使いになる前に、まずは生活の中で気をつけていただきたいポイント3つをご紹介します。

①充分な睡眠

眠ることで正気は回復します。特にカゼをひいてからきちんと回復するまでは、なるべく無理をせず充分な睡眠をとるよう心がけて下さい。

②胃腸にやさしい食事を心がける

カゼの回復期に油の多いもの、甘い物、冷たい物、味の濃い物をとり過ぎると、カゼをぶり返したり体調不良が長びくことがあります。しっかり元に戻るまでは、胃腸に負担をかけないようお気を付けください。

③体を冷やさない

胃腸や体が冷えると正気の回復が遅れる傾向があります。特に正気の弱い方は常温以上の温かいものを口にするよう心がけて下さい。さらに暑い日でもクーラーなどで冷えないよう上着、スカーフ、、腹巻、レグウォーマーなどで適宜防御することもお勧めです。


以上は基本的なことですが、薬を飲む以前に大切です!

それでも体調不良がつづくようでしたら漢方薬の出番になります。

その時はぜひ、体の状態に合うお薬を調合してもらって下さい~☆彡

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