「しばらく痒みがなく落ち着いてきたなぁと思っていたら、また最近痒くなって湿疹が一気に広がり…このくり返しに、もううんざりです」
アトピー性皮膚炎の特徴は、くり返す炎症。
これをどうしたら鎮められるのか…
炎症がある程度治まっても何らかの原因で一気に悪化したり、弱い炎症が続いて痒みや湿疹が散在したりと状態は様々です。くり返す炎症の原因が分かればそれを避けることができますが、殆どの方はストレス?疲れ?季節の変わり目?などハッキリとしたものがありません。
では、くり返す炎症の原因は一体何なのでしょう?
「アトピー性皮膚炎/なぜ漢方薬が求められるのか」の中でも書きましたが、皮ふの炎症を治めるには、体の中で炎症を起こさせている火種を鎮めることが大切。この火種がなくなれば、炎症がくり返されることは無くなります。
ここでの火種とは何かですが、東洋医学的には湿熱(しつねつ)という病理が主体となるケースが多いです。湿熱はもともと熱を帯びやすい体質(熱盛、陰虚)、かつ胃腸の弱りで湿を生みやすい体質(脾虚湿盛)にあります。そのため漢方薬を服用されている方には、生活面でもお願いしていることが3つあります。
胃腸に負担のかからない食事(揚げ物、辛い物、お酒、甘い物を控える)
睡眠不足
過度な興奮、ストレスをためない
湿熱の特徴としては、兎に角、しつこい。
特に熱より湿の強いケースは、湿を取り除くまでにある程度の時間を要することと、胃腸に負担のない食事を続けてもらうことが大切になります。
その方によって、熱>湿、湿>熱がちがいます。
この湿と熱の強さ、バランスにより、使っていく生薬、方剤が変わってきます。
ここは、大事なポイントです。
そのため、より調整のしやすい煎じ薬で服用をお願いしてます。
以上、つたない説明で申し訳ありません。
なかなか分かりにくい部分もあると思いますので、ご質問あれば遠慮なくお電話ください~
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