「みぞおちが熱くなる、ホットフラッシュ?」
- kampo-kojyudo
- 7月18日
- 読了時間: 3分
更新日:7月20日
「閉経してから1日5回以上、足から肩にかけて急に熱くなる。一番熱いのは“みぞおち”、これってホットフラッシュ??」50代女性のご相談です。

更年期によくあるホットフラッシュは、急に顔がカーっとのぼせて汗が吹き出るという症状。どんな病もそうですが、同じ病名や症候群でも症状は一人ひとり違う。すなわち"オリジナルな形で現れる”ということで、日々の漢方相談を通して実感しない日はありません。
このホットフラッシュのような熱感は、顔や頭といった一般的な部位ではなく、肩から下、特にみぞおち辺りが一番熱くなるとの事。これをホットフラッシュと言っていいのかはここでは言及しませんが、病態をシンプルに考えると"大腸で鬱滞した熱が上衝した状態”と捉えることが出来ます。熱は下から上へのぼる性質があるため、一般的には最も上に位置する顔や頭に熱感や火照りの症状がでるはずですがそうではない、、、
何とも言えない違和感を覚えました。
その他の症状としては、顔や下半身のむくみ、頭痛、頭が重い、いつも体がだるく疲れている。便通は3日に1回、すっきり出ないためお腹がパンパンに膨れてガスがたまる。
ここまで話を伺って、なぜ熱が上衝するのかを考えた時に、まず下を通じさせる事が先決と感じました。便と熱とは関係あるの?と思うかもしれませんが、便が出ないと下から栓をされた状態、循環しているものが停滞、鬱積して熱を帯びるようになります。さらにガスが溜まりやすい、お腹がパンパンに膨れる。さらに水分代謝や血流も悪くなるため、浮腫み、倦怠感、冷えのぼせが起こることも。汗は吹き出るほどではないので熱の勢いはそれほど強くないと思われますが、目の充血、舌先の赤みより熱が鬱滞しているのは明らか。便をしっかり出すことで熱も外へ逃がすことができると考え…
それに対応する漢方薬を調合してお渡ししたところ、飲んですぐに黒い便が出て、その後毎日少しずつですが便が出るようになり、1ヵ月経った頃から「そういえば、みぞおちの熱感は気にならなくなっている」との事。明らかに便通が良くなったことで、熱を外へ逃がすことができたと感じた瞬間でした。
今回のように体の中に熱がある時は、黄連、黄芩、山梔子、石膏、赤薬、牡丹皮などの清熱剤と呼ばれる生薬で「熱を冷ます」という発想になりやすいですが、「熱を排泄する」という方法もあります。どういう方法が良いのかは、人によって変わります。それをきちんと見極めることができた時、不調はゆっくりと落ちついてくるはず。
ホットフラッシュには、本当にいろいろなケースがあります。
それをどう見立てて、どう治療していくか…
経験とセンスが必要なのだと思っています_(._.)_
参考コラム:「更年期後もつづくホットフラッシュ」、「ホットフラッシュ」




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