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​漢方薬局 香寿堂 | 世田谷区船橋1‐37‐1 | 03‐5799‐4848 

  営業:月火木金9‐18時、水土9‐13時(日祭お休み)

©kampo-kojyudo2019

 

香寿堂にいらしていただいた患者さまからのご質問、日々のあれこれを書かせていただきます。

お時間ある時にご覧くださいませ。

​またコラムに関するご質問、感想などありましたら、ぜひ店頭でお聞かせいただけたら嬉しいです。

・ 漢方薬と食品とのちがい

先日、初めて漢方薬を飲まれる患者さまから、漢方薬は食品と同じと思っていいのでしょうか?というご質問を受けました。漢方は体に優しい、副作用がない、医食同源などからイメージされたのだと思います。

確かに漢方薬で使われる生薬の中には、シナモン(桂皮)、ジンジャー(生姜)、フェンネル(茴姜)などは、日常食品として馴染みのあるものですが、漢方薬はお薬です。他の生薬と配合することで効果を期待できるもの、そこが食品とは違うと思います。上手く使えば効果があり、合わなければ副作用がでることもあります。

例えば、シナモンロールやシナモンティーに使われるシナモンは漢方では桂皮(けいひ)といい、発汗、発散、健胃作用があります。香り、味はとても似ていますが、シナモンと桂皮は完全に同じものではありません。

その違いは何かというと、植物の種類が違うのです。

シナモンはセイロンニッケイの樹皮(クスノキ科、スリランカやインドで生産)、桂皮はトンキニッケイの樹皮(中国産)。

参考:八つ橋で使われるニッキはシナニッケイの根で国産のものが多い

実際にこれら3種の香り、味を比べてみましたが、確かに違いました。

主観的なものになりますが、香りを言葉で表現してみると、

シナモンは華やか、ニッキは厳か、桂皮は独特な強い香り。

味もシナモン(洋)≒ ニッキ(和)<桂皮(口に入れると辛みが強く、舌がヒリヒリするくらい刺激的)

大きなものさしで見れば、ニッキ→→→桂皮となります。でも桂皮を食品として使うには味、香りのパンチが強すぎて他の食品との調和がとれないでしょう。

逆に、シナモンを桂皮の代わりに他の生薬とブレンドして漢方薬とした場合、今度はマイルドすぎてシナモンの存在が感じられないでしょう。

このように、シナモンと桂皮を例にお話してきましたが、基本的に食品は、まず食べて美味しいもの、そして香りが食欲を増すものだと思います。

一方、漢方薬は体の邪(体にとって不必要なもの)を取り除いたり停滞しているものをスムーズに流す働きがあるもの。すなわち効果を期待して使うもの、と捉えていただければ分かりやすいと思います。